ル・マン24時間終盤、全力で勝利を目指した平川亮「プレッシャーはあったけど、やるしかない。全てを出しに行った」
トヨタ8号車の平川亮は、ル・マン24時間レースの決勝を終えて記者団の取材に応じ、レース終盤にクラッシュした時には、想定外の形でリヤのグリップを失ってしまったと語った。
100周年の記念大会となったル・マン24時間レース。トヨタ勢は大会6連覇を目指したが、7号車は夜間に他車の追突を受けてリタイア。8号車は最後の最後まで優勝した51号車フェラーリを追いかけたものの、結局は届かず、2位でチェッカーを受けることになった。
8号車トヨタの最後の走行を担当した平川は、スティントを走り始めた時はフェラーリとは15秒差であり、全力でプッシュしたという。しかしアルナージュ・コーナーでリヤをロックさせてしまい、ガードレールにクラッシュ。これでフェラーリとの差が開いてしまうことになった。
「ものすごくタフなレースでした。自分のスティントは、タフなシチュエーションが多かったです」
平川はレース後にそう語った。
「最初の走行は、雨の中で生き残るのに必死でした。しかし、なんとか生き残ることができました。次に乗った時は、走り始めてすぐに動物を轢いてしまい、マシンが壊れてしまいました。そのスティントも、生き残りを目指す展開となってしまいました」
「最後のスティントは、リスクを冒して、全てを出しに行くぞということで走り始めました。しかし、思わぬ形でリヤを失ってしまった。それは想定外のことでした。自分でも、何が起きたのか分かっていないです」
チームメイトであり、平川の前のスティントを担当したハートレーも、平川には全力でプッシュするように指示が飛んでいたと説明している。平川もその命を受け、全力を出した。そしてハートレーのペースには、勇気づけられたという。
「(最後のスティントには)自分の持っているモノを全て出すという意気込みで臨みました」
そう平川は言う。
「プレッシャーはもちろんありましたけど、やるしかないと思って、全てを出しに行きました」
「朝方など、ペースは全然足りませんでした。でも、僕が乗り込む前くらいからペースが良くなってきていました。実際、乗ってすぐは感触も良かったんです」
「でも、そこでクラッシュしてしまって、本当に勿体なかったです」
ただ平川曰く、レース中ずっとペースが優れなかったため、レース終盤に首位争いができたのは幸運なことだったという。
「今回は、ペース的には全然足りませんでした。ペースは遅く、最後こういう形でトップ争いができたのはラッキーでした」
「僕らは今回のことから学び、まだチャンピオンシップは残っていますから、それに向けてマシンを改善していかなきゃいけないと思います」
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