勢い止まらないベッツェッキ、スプリントをポール・トゥ・ウィン! クアルタラロ3位表彰台|MotoGPオランダGP

 

 TTサーキット・アッセンでMotoGP第8戦オランダGPのMotoGPクラス・スプリントレースが行なわれた。勝利したのはVR46のマルコ・ベッツェッキだった。
 伝統のTTアッセンでの一戦は気温27度、路面温度41度というコンディションでスプリントレース開始を迎えた。
 予選でポールポジションを獲得したのはベッツェッキ。2番手にはフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)、3番手にはルカ・マリーニ(VR46)が続いており、バレンティーノ・ロッシのVR46アカデミー出身ライダーがフロントロウを独占する結果となった。
 全13周で争われるスプリントレースが始まると、先頭をリードしたのはスタートを上手く決めたバニャイヤだった。さらにKTMのブラッド・ビンダーもロケットスタートでポジションを2番手まで上げたため、ベッツェッキは3番手に下がった。
 バニャイヤはファステストラップを刻みつつ先頭で飛ばしていき、2番手以降を引き離そうとした。その2番手争いではベッツェッキが2周目にビンダーを早くもオーバーテイク。0.5秒程差がついていたバニャイヤを追いかけた。
 ベッツェッキは非常にペースが良く、1周の間にバニャイヤまで接近。バニャイヤもベッツェッキを抑えようとしたものの、4周目のターン7であえなく追い抜きを許してしまった。
 トップを取り戻したベッツェッキはバニャイヤの反撃を許さないまま一気にギャップを拡大。レース折り返しとなる7周目時点で約1秒差を築いた。
 2番手のバニャイヤはそれ以上離されない位置での走行を続け、レースは終盤を迎えた。なお3番手のビンダーは徐々にバニャイヤに引き離され、更にファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)にもプレッシャーをかけられてしまった。
 先頭のベッツェッキはラストラップもミス無く逃げ切り、1.3秒差を付けてトップでフィニッシュ。イタリアGP以来のスプリントレース勝利を挙げた。
 2位がバニャイヤ、そして3番手フィニッシュがビンダーとなった。しかしビンダーはラストラップにトラックリミット違反によるロングラップペナルティを受けてしまった。
 ペナルティを消化しないままのフィニッシュとなったビンダーには、ロングラップペナルティ相当となる3秒のタイム加算ペナルティが科せられ、ビンダーは5位に降着。4番手フィニッシュのクアルタラロが繰り上がりで3位となった。
 日本人ライダーの中上貴晶(LCRホンダ)は、12位でのフィニッシュ。怪我を抱えたまま参戦しているマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)も17位となり、ポイントには届かなかった。
 
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