勝者フェルスタッペン、最終周にファステストを狙う余裕も「クレイジーに見えたかもしれないが自信があった」/F1第10戦
2023年F1オーストリアGP決勝で、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは今シーズン7勝目を挙げ、セルジオ・ペレスは3位表彰台を獲得した。
ポールポジションからスタートしたフェルスタッペンは、1回目のピットストップ後の10周を除くすべてのラップをリードした。バーチャルセーフティカー出動時にもステイアウトする、ライバルたちとは異なる戦略で走り、レース終盤には2番手シャルル・ルクレール(フェラーリ)に23~24秒のギャップを築いていたため、71周のレースの69周目にソフトタイヤに交換し、トップでコースに戻った上で最終ラップにファステストラップを記録した。これによりフェルスタッペンは決勝日の最大ポイント26ポイントを獲得した。
ペレスは15番グリッドからスタート、長いファーストスティントを取って、フェルスタッペン同様、バーチャルセーフティカー出動時にもステイアウトし、4番手まで上がったところでピットイン。セカンドスティントで2番手まで上がった後、最後のスティントを5番手でスタート。ランド・ノリス(マクラーレン)を抜き、激しいバトルの末にカルロス・サインツ(フェラーリ)の前に出て、3位でフィニッシュした。
■マックス・フェルスタッペン(オラクル・レッドブル・レーシング)
決勝=1位(71周/71周)
1番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ミディアム→ソフト
信じられないような週末だった。これ以上ないほど素晴らしかったよ。チームとして、戦略からピットストップに至るまで、すべてをうまくこなした。
レース前の時点では、タイヤに関して未知の部分があったけれど、ライバルたちとの比較でのパフォーマンスにとても満足している。
週末を通してマシンの感触がよく、予定どおりにすべてのことを実行することができた。最後のピットストップには、もちろんリスクはあった。でも、僕がピットストップしたいと思っていたのが、無線でチームに伝わったんだと思う(笑)。外から見るとクレイジーに見えるかもしれないけれど、僕たちはやれるんだと分かっていたし、ギャップが十分にあったから、最大限に活用したいと思った。
(レース後の会見で語り)バーチャルセーフティカー導入の際に、通常の戦略に従って行動し、ステイアウトすることに決めた。それがすごくうまくいったと思う。タイヤ(のデグラデーション)がそれほど高くなかったからね。スティントは完璧だった。楽しんだよ!
(ステイアウトすることに疑問はなかったのかと聞かれ)すでに大量のギャップを築いていたし、最終的には取り戻せると分かっていた。だから元々のプランに従うのが一番良かったと思っている。
(最後にファステストラップを狙いにいったことについて『Sky Sports F1』に語り)僕はリスクがあるとは考えていなかった。チームは少し緊張していたかもしれないけどね。後方にギャップがあったから、「ピットインすべきだ。ファステストラップを狙いたい」と思った。
■セルジオ・ペレス(オラクル・レッドブル・レーシング)
決勝=3位(71周/71周)
15番グリッド/タイヤ:ミディアム→ミディアム→ハード
とてもいいレースだった。今週末は速さがあったと思う。それをスプリントで示し、今日も証明できた。うまく挽回できたよね。マシンの感触はとてもよくて、特別な感じがした。今日は皆、ハードに戦った。カルロスのようなドライバーとバトルをするのはいつだって楽しい。
この数戦、困難なグランプリが続いただけに、復活して、速さを発揮し、調子を取り戻せたのはうれしいことだ。まだ体調は100パーセントの状態ではないけれど、次のシルバーストンまでに回復したい。
積読本や購入予定の書籍の情報を投稿しています
小説/開発/F1&雑談アカウントは、フォロバを返す可能性が高いアカウントです