フェラーリ、苦悩の原因がF1イギリスGPで見えてくる? 鍵となるのはシルバーストンの風

 

 フェラーリは今季これまで、マシンの一貫性のなさに苦しんできたが、ドライバーのカルロス・サインツJr.はその原因究明にF1イギリスGPはもってこいだと考えているようだ。
 とはいえ、スペインGP以降に投入されたアップデートによりフェラーリのマシンはかなり改善が進んでおり、サインツJr.とシャルル・ルクレールはさらなるアップデートが行なわれたオーストリアGPを終えて、手応えを感じているようだ。
 しかしながらサインツJr.はどの程度問題が解決されているのか慎重な姿勢を崩しておらず、イギリスGPはそれをより明確化する上で大いに役立つと考えている。
 マシンの安定性に関して、状況が好転したと感じるかと聞くと、サインツJr.は次のようにmotorsport.comに答えた。
「まだわからない。シルバーストーンのような風の強いサーキットが必要だと思う」
「僕たちはマイアミやバクーのような風の強いコンディションで、より苦戦してきた。レースでもそうだ。だから、僕らの進歩やアップグレードパッケージを評価するには、もっと多くのサンプルが必要だと思う」
「僕が言えるのは、オーストリアではマシンのフィーリングが良かったということ。予選アタックでも、レースでもね」
「でも昨年もオーストリアではとても速かったんだ。だからまだ用心深く、サーキットごとに分析しているところだ」
「でも、チームの対応と最近のアップグレードの量には満足しているよ」
 ルクレールは、最近のアップデートが効果的だったかどうかを理解する上で、F1イギリスGPはフェラーリにとって貴重な機会になるとサインツJr.の意見に同意した。
「バルセロナ以来、フィーリングは正しい方向に向かっていると思う」とルクレールは言う。
「バルセロナ以降、他のサーキットではそれを証明することができなかったけど、オーストリアではフィーリングが良かったし、ペースもシーズン序盤よりも少し良かった」
「いくらか前進ができたことを示せたと思う。でも、浮かれてはいけない。レッドブルはまだかなり前にいる」
「今週末のこのコースは、僕らの弱点をもう少し明らかにしてくれると思う。だからオーストリアよりも苦戦するかもしれない。でも、フィーリングとペースが一段階良くなっているのは確かだ」
 スペインGP以来、フェラーリは少なくともどの方向に開発を集中させるべきかをよりよく理解できるようになったとサインツJr.は言う。
「(スペインGPの)レースウイークで、いくつかクルマのテストを行ない、自分たちの弱点がどこにあるのか、それをどう評価すればいいのかを少し理解することができた」
「そのおかげで、どこを伸ばすべきかという明確な方向性が見えてきたし、今はそれが実を結んでいると思う。僕たちは正しい道を歩んでいる」
「山場は乗り切ったか? そう信じたい。でもさっきも言ったように、もう少しサンプルが必要だし、このコンディションでもう少し苦戦することになるとしても、それを見極めるために風の強い週末が必要なんだ」
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