角田裕毅「予選に向け新パッケージの最適化を図る」アルファタウリ、大規模アップデートにポジティブな感想/F1第11戦
2023年F1イギリスGPの金曜、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅はフリー走行1=16番手/フリー走行2=18番手、ニック・デ・フリースはフリー走行1=11番手/フリー走行2=19番手だった。
今回アルファタウリは広範囲にわたるマシンアップデートを導入しており、フロアボディ、フロアフェンス、フロアエッジ、ディフューザー、エンジンカバー、リヤサスペンション、リヤウイング、ビームウイングに変更がなされた。
なお、FP1開始時、アルファタウリがデ・フリースのパワーユニット(PU)にICE、ターボチャージャー、MGU-H、MGU-K、エキゾーストシステムの新しいエレメントを入れたことが発表された。規則で認められた基数内であるため、ペナルティは受けない。
チーフレースエンジニアのジョナサン・エドルズは、一日を次のように振り返った。
「我々は、今回のグランプリに、フロア、ボディワーク、リヤウイング、リヤブレーキダクトで構成される新しい空力パッケージを持ち込んだ。そのため今日の焦点は、それについてのパフォーマンスと特性を理解することだった。できるだけ良いデータを収集するため、FP1ではミディアムタイヤとソフトタイヤを使って2台でさまざまなセットアップテストを行った」
「FP1のセッション終盤にロングランを行ったところ、予想以上にデグラデーションが高かったので、この教訓をFP2でのロングランに取り入れた」
「分析の結果、アップデートが実際にうまく機能していることが分かった。FP2ではマシンにさらなる変更を加えたが、ソフトタイヤでのショートランにおけるバランスの面では、どちらのマシンもスイートスポットには入れられなかった。フロントエンドが足りず、そういう場合、ここではラップタイムに大きく響く」
「路面温度が高かったことが、フロントタイヤのオーバーヒートを悪化させ、フロントのグリップの欠如につながった。明日はバランスを改善することで、ラップタイムが向上するものと考えている」
「FP2でのロングランは、うまく管理できた。だがそれでもデグラデーションは高いので、決勝の戦略を見直す必要がある」
「総括すると、空力アップデートはデータ上、向上を示している。今夜の作業では、追加されたパフォーマンスを活用し、ラップタイム向上につなげるために、セットアップとドライビングにおいて何が必要かを確認することに焦点を当てる」
■角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)
フリー走行1=16番手(1分30秒092:ソフトタイヤ/28周)/2=18番手(1分29秒483:ソフトタイヤ/25周)
たくさんの新しいパーツを導入したので、これについて理解するのには時間がかかります。いくつかのエリアでは確実に進歩が見られました。今日集めたデータを今夜分析します。
明日はまた新しい一日になります。FP3を利用して、予選までにパッケージの最適化を行います。
■ニック・デ・フリース(スクーデリア・アルファタウリ)
フリー走行1=11番手(1分29秒691:ソフトタイヤ/26周)/2=19番手(1分29秒571:ソフトタイヤ/29周)
FP1ではマシンパフォーマンスはまずまずだった。でもFP2では少し苦しんだ。今週末、大規模なアップデートを持ち込んでいるため、その挙動を理解するには時間がかかる。今夜、できるだけたくさんのことを学ぶためにすべてのデータをチェックし、明日午後の予選に備えたい。
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