ウイリアムズがフェラーリ撃破! アルボン、F1イギリスGPで殊勲の8位「僕らが得意としているサーキットは分かっている。簡単なことさ」

 

 ウイリアムズのアレクサンダー・アルボンは、F1イギリスGPの決勝レース終盤にフェラーリ勢との戦いに打ち勝ち、8位入賞を手にした。レース後アルボンは、今回はマシンが素晴らしかったと語った。
 イギリスGPにF1参戦800戦の記念カラーリングをまとって挑んだウイリアムズ。初日から好調な走りを見せ、FP1とFP2ではアルボンが3番手につけると、土曜日のFP3では2番手、予選ではポジションを落としたものの、Q3には確実に進出してみせた。
 レースでは一時11番手まで後退するシーンもあったが、その後粘り強く戦い、終盤にはフェラーリ勢との戦いを制して8位。アルボンとしてはこれが今季3度目の入賞である。
「最初は少し雨が降ったから、それが強まることを期待したんだけど、とにかく素晴らしい週末だったね」
 アルボンはレース後にそう語った。
「マシンのスピードのことを考えると、フリー走行、予選、レースを通じて、8番手というのが最悪の順位だったように感じる。つまりこの結果は、それを示しているだけだ」
「フェルナンド(アロンソ/アストンマーチン)とチェコ(セルジオ・ペレス/レッドブル)が後ろにいたから、レースは厳しいモノになると思っていた。実際、最初は少し苦戦したしね」
「理由はよく分からないんだけど、最初はあんまりグリップがなかったんだ」
「でもレースの大部分では問題なかった。実際、マシンの感触はかなり良かった」
 レース中盤のセーフティカー出動は、アルボンにとってまさに絶好のタイミングだったという。
「セーフティカーは、僕らに完璧なタイミングで出されたと言わざるを得ない。それで僕らがピットインして、再スタートした時、興奮したもんだよ」
「フェラーリはおそらく、僕らよりも硬いコンパウンドを履いていたと思う。カルロス(サインツJr.)を抜くことができたと思うし、トリッキーなレースだった。それから……ペースはフェルナンドよりも良かったから、それも驚きだった」
「最後にはシャルル(ルクレール/フェラーリ)が近付いてきた。つまり前とも後ろともバトルしていたみたいな感じだ。片目で前を見て、もう片方で後ろを見るという感じだった。ドッグファイトだったね。もう1周あったら厳しかった」
 アルボンは、ウイリアムズのマシンの長所と短所について、次のように語った。
「僕らの長所と短所は、簡単に言うことができる。まあ、マクラーレンが今週末のペースを予測できていたのかは分からないけどね」
 アルボンはそう語る。
「でも、僕らは自分たちのことを分かっている。必要なダウンフォースが少し低く、フルスロットルの時間が長いコースは、僕らが得意としている。それは明らかだし、それが全てだ」
「それから、路面が熱くならないことも重要だ。今日はレース終盤に路面温度が下がり、僕らの競争力は少し高まった。また、ブレーキングが重要でない方が、僕らにとっては良い。シルバーストンは、その点で僕らにはうまく機能した」
「今年の僕らには、間違いなく速いマシンがある。全てがレベルアップしている。でも、ハンガリーGPで入賞を期待できるわけじゃないよ」
 アルボンはさらに続けた。
「今後も、僕らにとって良いサーキットと悪いサーキットがあるだろう。スパやモンツァは、当然僕らが集中すべき場所だ。コンストラクターズランキングでは、ハースに並んで7番手になった。僕らは非常に良い状況にあると思う」
「でも、ポイント獲得を目指せる数少ないサーキットで、間違いなくポイントを獲れるというわけじゃない。だからランキング7番手という結果を、最後に確実に手にできるようにする必要がある」
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