ホーナー代表「リカルドは2025年のレッドブルF1のシートを目指している」アルファタウリ加入はアピールの最良の場
レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、ダニエル・リカルドはアルファタウリからグリッドに復帰することで、2025年のレッドブルのシートに値することを証明しようという決意を表していると述べている。
アルファタウリのルーキーであるニック・デ・フリースの今シーズンの実績が期待外れであったことから、レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、デ・フリースを放出して彼のシートをチームのリザーブドライバーのリカルドに与えることにした。
リカルドは、今シーズンに控えとして過ごした時間によって、F1への情熱がよみがえったと主張している。2023年のアルファタウリの思わしくない実績を考慮すると、34歳のリカルドは大きな挑戦に直面していることになるが、ホーナーはリカルドの戦線復帰の背景にある全体像を説明した。
「現時点ではシーズン末までのことしか決まっていないので、それ以上の考えや期待はない」とホーナーはポッドキャスト『F1 Nation』に語った。
「我々は今年末まで彼をアルファタウリに貸し出す」
「もちろん我々のドライバーは来年もマックス(・フェルスタッペン)とチェコ(セルジオ・ペレス)だが、才能のある人材が控えているのは常にいいことだ」
「ダニエルは2025年のレッドブルのシート獲得を目指すことを強く望んでいる。それが彼の目標であり目的だ。アルファタウリへ行くことは、2025年に向けて自己主張するための最良の道だと考えていると思う」
デ・フリースの放出は予想外ではなかったが、マルコはシーズン中の交代がある場合、リカルドはレッドブルの求める選択肢ではないだろうと繰り返し述べていた。しかし先週シルバーストンで行われたピレリのタイヤテストでのリカルドのパフォーマンスを見て、ホーナーとマルコはデ・フリースのシートにすぐさまリカルドを据えるよう考えを改めた。
「私はテストを見に行った。彼が7カ月間マシンから離れてドライブしていないことを心に留めていたが、最も感心したのは彼が3周か4周のうちに、我々のドライバーが出したタイムの1秒以内のところまで追いついたことだ」とホーナーは明かした。
「その後、同等のタイヤで初めて正式に走行を行ったが、彼の自信がますます高まっていくのがわかった」
「彼の最初の(フライング)ラップは、たしかその日の7周目で、グリッドでも上位だった。だから非常に印象的だった」
アルファタウリでリカルドは、パフォーマンスの低いマシンと、才能ある若いチームメイトに対峙することになる。これは厳しい提案になるため、ホーナーはリカルドの復帰を確実にする前に、彼がそれを喜んで受け入れるかどうか確認する必要があった。
「まず、彼が望むか否かを明確にしなければならなかった。アルファタウリに入るということは、レッドブルのマシンをドライビングするのとはまったく違う。そこでの課題があるのは確かだ。彼がQ1をパスするための戦いに挑みたいのか、明確にする必要があったと思う。そして彼はその状況に戻ることに喜んでいるようだった。グリッドに戻ってふたたびF1ドライバーになることにね」
マルコは最近、デ・フリースの起用にあたって当初ホーナーと対立していたことを明かしたが、今にしてみるとホーナーの抱いた疑念は正しかった。
「ニック・デ・フリースにとって明らかに難しい状況になっていた。彼はF1での経験こそ浅いが、言うまでもなく非常に経験豊富なドライバーであり、高い期待が寄せられていたからだ。ニックは期待外れだという感触が全体的にあったと思う」
「ニックは非常に有能なドライバーだと思う。フォーミュラEとFIA F2ではチャンピオンになった。経験豊富であることは明らかだ」
「年齢からすると彼は若手ドライバーというわけではない。その面がジュニアプログラムにどうフィットするのかわからなかった。常にその場しのぎのようだった」
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