ペレス、2023年のF1タイトル争いを断念か。現在の目標は「選手権で2位に入ること」と語る

 

 レッドブルのセルジオ・ペレスは、2023年のF1世界タイトルに手が届かないことを認めている。彼は現在、チャンピオンシップにおいてチームメイトのマックス・フェルスタッペンに99ポイント差をつけられている。

 ペレスとフェルスタッペンは、シーズン開幕からの4戦では勝利を分け合っていたが、フェルスタッペンはマイアミ以降は無敗で、今週末のハンガリーでは7連勝を争うことになる。

 ペレスの世界タイトル獲得の野望は、予選でクラッシュし、レースではポイントを獲得できなかったモナコGPで大きな打撃を受けた。残念ながらそれ以降もペレスの不振は続き、その後の4戦ではQ3に進出できなかったため、必然的に日曜日には劣勢に立たされた。その間もフェルスタッペンはたゆまぬ前進を続け、ドライバーズランキングでは2位となったペレスを大きく引き離した。

「F1ではアブダビ後の順位だけが重要だ」とペレスはスペインの日刊紙『AS』に語った。

「でも僕は奇跡のおかげで世界選手権の2位にいるわけではない。僕はレースで優勝してきたんだ。何度かまずいレースもあったが、これからあらゆることが待ち受けている」

「今の目標? 間違いなく選手権で2位につけることだ。でも僕はハンガリーGPのことだけを考えている」

セルジオ・ペレス(レッドブル)
2023年F1第11戦イギリスGP セルジオ・ペレス(レッドブル)

 調子を取り戻すことに苦戦しているペレスは、選手権3位のフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)をはじめ、選手権で順位が近いライバルたちに抜かれる危険にさらされている。ペレスは、アロンソやアストンマーティンに感心している。

「フェルナンドは今年の大きなサプライズだ」とペレスはコメントした。

「彼らは大きな一歩を踏み出したが、前回のマクラーレンもそうだ。これらのルールの下では、すべてがより接戦になっている」

 ペレスは、アロンソとフェラーリのカルロス・サインツという、ふたりの並外れたドライバーがグリッドにいるスペインは幸運だと語った。

「カルロスは素晴らしいドライバーだし、フェルナンドもそうだ。彼らふたりを比較する理由はない。スペインはこの偉大な瞬間を大いに楽しむべきだよ。こういうことがスペインのモータースポーツの歴史のなかで繰り返されることはないかもしれないからね」

フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
2023年F1第11戦イギリスGP フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)

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