バウンシングの再発に苦しんだハミルトン「去年みたいで心配」新フロアが原因の可能性も:メルセデス/F1第13戦決勝
2023年F1ベルギーGP決勝で、メルセデスのルイス・ハミルトンは4位、ジョージ・ラッセルは6位という結果だった。
3番グリッドスタートのハミルトンは、ギヤボックス交換で降格されたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に6周目に抜かれて4番手に。その後の全周回を4番手で走行、前のシャルル・ルクレール(フェラーリ)に挑むことができなかった。レース終盤、後ろのフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)に24秒の差をつけていたため、ポジションを落とすことなくタイヤ交換を行い、新品ミディアムタイヤでファステストラップを記録、追加の1点も確保した。
ラッセルは、1周目、ダメージを負ったオスカー・ピアストリ(マクラーレン)の後ろに引っかかってポジションを落とした。6番手まで挽回し、ミディアムからソフトの1回ストップで走り、セカンドスティント序盤に再び6番手まで順位を上げて、その位置でフィニッシュした。
チーム代表トト・ウォルフは、ベルギーGPの週末、メルセデスにバウンシングの問題が再び発生したと明かし、今回持ち込んだアップグレード版のフロアが原因かもしれないと語った。
「バウンシングが起きた原因はフロアだった可能性がある。データを見て確認し、もしかすると微調整する必要があるかもしれない。ただ、私としては、今の方向性が正しいと今も信じている」とウォルフは『Sky Sports』に対して語った。
「データを見て、ドライバーたちと話をしたところ、今日と昨日の最大の制限要因はバウンシングだった」
「実際にマシンはすべてのストレートでバウンシングを起こしていた。ブランシモンは通常は余裕で全開でいけるコーナーだが、そこですらルイスはリフトしなければならなかったほどだ。ストレートでバウンシングすると、タイヤとブレーキがオーバーヒートする。そこから悪循環が生じるので、今週末の制限要因はバウンシングだったといえる」
■ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
決勝=4位(44周/44周)
3番グリッド/タイヤ:ソフト→ミディアム→ソフト→ミディアム
ファステストラップ:1分47秒305(44周目)
僕にとっては大きな出来事が何もないレースだった。前のグループについていくことができず、序盤は苦しんだ。
僕たちにとって最大の問題はリヤエンドにあることは分かっているが、今週末は、バウンシングの問題も抱えていた。
終盤、前を行くシャルル・ルクレールのフェラーリから数秒以内でついていったけれど、それ以上近づくことができなかった。幸い、後ろのマシンとの間にギャップがあったので、ファステストラップを狙いに行けたのはよかった。今日は風が強く、コース上にとどまるのが難しかったけれど、まずまずのラップを走ることができた。
トップとの差を縮めるためにやるべきことが多いことは分かっている。蓄積したデータをすべて活用し、サマーブレイク明けの次のレースに向けて何ができるかを考えていくよ。
(レース後、『Sky Sports』に対して語り)今週末はひどいバウンシングが起きていた。去年のようなバウンシングの状態に戻ってしまったんだ。(チームは原因は)分からないと言っている。だから心配なんだけど、今週、データを分析して、次のレースに向けて何をすべきかを考えるよ。
■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
決勝=6位(44周/44周)
8番グリッド/タイヤ:ミディアム→ソフト
今日は本当なら、ルイスと一緒にチームのために表彰台争いができたはずだ。でもついてないことに、オープニングラップで、ターン1でダメージを負ったオスカーの後ろで足止めを食ってしまった。それによってポジションをいくつか落とし、レース結果に悪い影響が出た。
でもその後は、良いレースをすることができ、コンストラクターズ選手権において、3位(アストンマーティン)との差を51点に広げることができた。
シーズン前半はチーム全員にとって忙しい日々だったので、この後の休みが楽しみだ。数週間、リセットする機会になるからね。そして次のザントフォールトでまたレースに戻る。
僕たちの目標は、レースに勝つことだ。今シーズン中にそれができると、僕は今でも信じている。
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