2024年にF1マイアミGPをナイトレース化する可能性は「非常に低い」と会長が発言。正当な理由があれば議論を継続
F1は将来のいずれかの時点で、マイアミで投光照明の下でレースを行うことになるかもしれないが、来年にナイトレースが行われる可能性は“非常に低い”という。
マイアミガーデンズのハードロックスタジアム周辺で行われるこのマイアミGPはこれまでに2回開催されているが、すでにF1にとって成功した試みとなっている。しかし5月の非常に蒸し暑い日曜日の午後に開催された今年のレースの後、マイアミGPのマネージングパートナーであるトム・ガーフィンケルは、レースを夕方のスケジュールに変更することを暗に示した。
そうすればレースはより涼しく快適なコンディションで開催されることになるだろうが、イギリスやヨーロッパでは必然的に生中継が真夜中の時間帯になってしまう。だがイベントの主催者は、スケジュール変更によって失われる可能性のあるヨーロッパのテレビ視聴者数は、全米のゴールデンタイムの関心の高さによって相殺されるだろうと考えている。
ガーフィンケルは最近、マイアミはナイトレース化に関心があることを認めた。しかしベルギーGPでメディアの取材に応じたマイアミGP会長のタイラー・エップは、来年のイベントに間に合わせるための変更を事実上否定した。
「そのことについて話し合ってきた。『このようなことはできるだろうか? 理にかなっているだろうか?』とね」とエップが語ったと『The Athletic』は報じた。
「我々はそれほど深い分析をしなかった。なぜならある時点で、なぜそうするのかということになったからだ。正当な理由があることを確認しようということなった」
「2024年にナイトレースにする可能性は非常に低い。我々は評価を続けていく。我々は常に体験をよりよいものにする方法を模索している。もしF1が『この方法は我々にとって、放送の観点から効果的だ』と言うような状況になり、それが理にかなっていれば、確実に検討するだろう」
マイアミの主催者は、土曜日の夜遅い時間にラスベガスで開催される今年のラスベガスGPの視聴率を綿密にチェックするようだ。中央ヨーロッパでの放送は日曜日の早朝となる。
マイアミがいつナイトレースになって、ラスベガスやシンガポール、カタール、サウジアラビアの仲間入りをするかに関係なく、たとえそうなるとしても、イベントの“ブランド”アイデンティティーには影響しないとエップは述べている。
「マイアミは我々のブランドであり、サーキットでそれを引き出そうとしている」
「ベガスもナイトレースになる。シンガポールは確かに彼らの枠をカレンダーに保持している。彼らの決断がどういうもので理由は何か、私が語ることはできない」
「我々は、昼であろうが夜であろうがマイアミでいることに全力を注いでいる」
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