ヒュルケンベルグ、ドイツでのF1人気の低下は「自動車産業が気候変動の原因だと認識されていること」も一因だと語る

 

 ハースのニコ・ヒュルケンベルグは、ドイツでF1への関心が低下しているのは、自動車業界が気候変動の責任の一端を担っていると国内で考えられていることが部分的な理由だと思っている。

 1950年の世界選手権の始まりからF1の歴史に深く関わってきたドイツは、2013年まで長年にわたりF1カレンダーに存在していた。何十年にもわたり、ホッケンハイムやニュルブルクリンクでのレースは多くの観客を集め、主催者はミハエル・シューマッハーのF1全盛期における成功を大いに利用していた。

 しかしこの10年間、セバスチャン・ベッテルとニコ・ロズベルグが活躍し、メルセデスが長期にわたって君臨していたにもかかわらず、グランプリに対するドイツの関心は薄れてきている。ドイツが最後にF1世界選手権を開催したのは2019年のことだ(編注:コロナ禍の2020年にはニュルブルクリンクでアイフェルGPを開催)。

2019年F1第11戦ドイツGP スタート
2019年F1第11戦ドイツGP スタート

 ドイツのF1への情熱が衰えていることには多くの理由があるだろうが、ヒュルケンベルグは、2015年のフォルクスワーゲンの排出ガス不正スキャンダルによって具現化したように、自動車業界が環境に影響を与えていると受け止められていることがひとつの要因だと示した。

「ドイツはレースにおいて常に恵まれていた。ミハエルがいて、その後はセバスチャンとロズベルグがいた」と、現在F1で唯一のドイツ人ドライバーであるヒュルケンベルグは語った。

「それにメルセデスがいる。僕たちは少なくともこの30年ほどは、F1で常にとても強烈な存在感を示してきた。F1人気と需要は高まっていると思うが、当然そうした状況が弱まることもあるだろう」

「そのうえドイツでは、自動車産業全般が気候変動の原因であり、持続可能ではないと認識されていることもあると思う。そのことがモータースポーツにも影響しているだろう。そうした認識があり、政治家も国民に自動車産業が悪いと話しているから、F1レースにも何らかの形でマイナスの影響を及ぼしている」

ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)
2023年F1第13戦ベルギーGP ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)

 ドイツのF1への関心は、2026年にアウディが参入することで復活する可能性がある。チームが好成績を収めてトップ集団近くで戦えばなおさらだ。

 昨年、F1のCEOを務めるステファノ・ドメニカリは、ドイツのファンが減っていくことに当惑しており、F1カレンダーにドイツが含まれていないことを惜しいと考えていると認めた。

「本当のことだが、私は現時点でドイツGPがないことに落胆し、悲しく思っている」とドメニカリは語った。

「しかし残念ながら、ドイツからはふたたびF1カレンダーに加わることへの関心が感じられない。それは残念なことであり、実際信じがたいことだ。将来はこの状況がまた変わることを願っている」

「我々は世界中から多くのリクエストを受けている。簡単に30カ所の異なるサーキットでレースをすることができるだろう。だがドイツからは誰も名乗り出ていないのは残念なことだ」

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