アルピーヌF1、今季の目標は変わらず“選手権4位”のまま。シーズン後半もアップデートを予定
アルピーヌF1チームのテクニカルディレクターを務めるマット・ハーマンは、グリッドでベスト4のチームになるという、年末に向けた目標を達成できない理由はないと述べている。
2023年シーズンの開幕を前に元CEOのローラン・ロッシが宣言したアルピーヌの計画は、F1のトップ集団とのパフォーマンス差を縮めつつ、コンストラクターズ選手権を4位でフィニッシュすることだった。だがシーズン前半戦を終えた時点でのアルピーヌの順位はランキング6位であり、4位のフェラーリに134ポイントの差をつけられている。また、マクラーレンを含むパフォーマンスレベルで近接しているライバルたちからも、大きく遅れをとっている。
アルピーヌはコースにおいて自分たちの期待に達していない一方で、舞台裏では第13戦ベルギーGP後にチーム代表のオットマー・サフナウアーとスポーティングディレクターのアラン・パーメインが離脱したことによる大きな混乱にも対処している。今年5月のモナコGPでエステバン・オコンが表彰台を獲得して以降、アルピーヌのパフォーマンスは明らかに落ち込んでおり、ハーマンは低迷の理由をいくつか挙げた。
「すべてのレースで大規模なアップグレードを行うことはできない」とハーマンは語った。
「シーズン初めに我々は多くの新パーツをレースに投入した。ライバルチームたちはもっと後に行っていた。そのため我々は一息ついた」
「第3の開発段階はフロントウイングから始まり、それは新たなアンダーボディを投入したスパでも続けられた。これがすぐに結果に影響を及ぼすよう願っている」
「我々は目標を変えていない。我々はベスト4のチームになりたいと考えているし、今シーズン末までにそうできない理由は見当たらない」
その高い目標を達成するために、アルピーヌはシーズン後半もアップグレード導入を継続するとハーマンは述べている。しかしハーマンは、2024年のプログラムもすでに順調に進行中だと主張している。
「夏季休暇が過ぎてもアップグレードが見られるだろう」
「新車への取り組みは、昨年の第40週から始めた。今日の我々のビジネスでは、ごく普通のことだ」
「A524のデザインプロセスはすでに本格的に進んでいる。夏休みの後、いつリソースの大部分を来年に向けて割り当てるか決めることになる」
当座の間、アルピーヌの現在の開発スケジュールは、予算上限である1億3500万ドル(約196億円)の範囲内で順調に展開される予定だ。
「我々は与えられた予算で新車を立ち上げた。だから開発予算から何も削減する必要がなかった。今もスケジュールどおりだ」
「また、我々はほとんどすべてのことを社内で行っている。あるラップタイムを実現するためにアンダーボディの予算を取ったが、外注するよりも安価だ」
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