「パンクしたみたいなタイヤでスタートしなきゃだった」エスパルガロ兄、内圧管理に苦しみ抜くレースに
MotoGP第10戦オーストリアGP決勝を9位で終えたアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)は、レースではタイヤの内圧をかなり気にかけなければならない状況だったと語っている。 今季からMotoGPではタイヤの内圧監視システムが統一して導入され、サマーブレイク明けのイギリスGPから違反者に対してペナルティを科す仕組みもスタートした。 規定ではドライレースではフロントが1.88bar、リヤが1.7barと最低内圧が定められており、決勝ではレース距離50%以上、スプリントでは30%以上で既定値を守って走らなければならないと定められている。 ただ特にフロントタイヤの最低内圧の設定値に関しては、ライダーからの評判が悪い。2.0barを超えてくるとグリップとブレーキングの安定性を損なってしまうため、危険だと指摘されているのだ。 特に現在のMotoGPマシンは多数の空力デバイスを備えていることもあり、集団で走行している場合にはフロントタイヤの内圧がかなり上昇してしまうことがあるとされている。そしてオーストリアGPが行なわれたレッドブルリンクのようなハードブレーキングが求められるコースでは、そうした状態は大きな問題となっていくる。 エスパルガロはアプリリアがタイヤ内圧への対処を課題にしていると語っており、決勝レースではパンクしたような低い内圧からスタートを切らなくてはならなかったと明かした。「スプリントでは僕らが(タイヤ内圧で)一番高い記録になっていたんだ」とエスパルガロは言う。「そして決勝では、本当に、本当に低い内圧でパンクしたかのようなタイヤでスタートしていたんだ。信じられないほどのものだった。どれだけ低調なスタートを切るのかは想像できないだろう。僕らのマシンはかなりフロントタイヤの温度が高くなるバイクだから、問題を抱えてきていたんだ」「アプリリアの4台はフロントタイヤの温度という点で、大きなレコードを打ち立てている。だから僕らはこの点をどうにかするために取り組まなくちゃないけない」 …読み続ける
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