いまだ契約更新に至らないハミルトンとメルセデスF1。理由はスポンサー関連の条件か
元F1ドライバーで、現在F1解説者を務めるデイビッド・クルサードが、ルイス・ハミルトンとメルセデスが2024年以降の契約をまだ結んでいない理由について、自身の見解を述べた。
ハミルトンとメルセデスの現在の契約は2023年末までとなっている。両者はこの数カ月、パートナーシップを継続する意向を何度も示してきた。
7度の世界チャンピオンであるハミルトンは、メルセデスは自分にとって家族のような存在であると述べている。チーム代表のトト・ウォルフは、条件の細かい部分の確認を行っているところだとして、契約は基本的にはまとまっていると示唆している。
クルサードは、条件の細かい部分には、ハミルトンがサーキット上を走ること以外のことが含まれており、彼はそこを重視しているのではないかと考えている。
「メルセデスは、パートナーのために、ルイスの一定の時間を確保することを望むだろう」とクルサードはPA通信に対してコメントした。
「メルセデスは、ドライバーたちを活用する機会を得られるという条件でスポンサーシップを販売する。ジョージ・ラッセルというより、ルイスがいるからメルセデスとサインをしたという企業もあるはずだ」
「だがルイスは、スポンサー関係の仕事をする機会や日数を減らしたいと思っているのかもしれない」
「ルイスの契約は、グランプリで走るということにとどまらず、それをはるかに超えた分野におよぶものになる。彼が、自分の肖像権に関してどのような権利を保持し、どのような権利をチームに売るのか、という問題もかかわっている」
「メルセデスは、ルイスのドライビングに関する仕事だけを買うわけではない。彼のプロモーションイメージ、PRイメージも対象になる」
クルサードは、メルセデスとハミルトンの間に大きな軋轢が生じている可能性を否定した。
「レースを続けたいかどうかについて、ルイスの気持ちが変わったとは思わない。そして、メルセデスが(ハミルトンとの契約を)考え直そうとしているということもないだろう」
「大きな軋轢がない限り、ルイスがメルセデスから去る現実的な可能性はない。そして、軋轢が起こるとは思えない」
「いったい誰との間に大きな軋轢が起こるというのか。たとえトトとの関係だったとしても、ルイスとメルセデスの親会社ダイムラーは、トトがメルセデスのチーム代表に就任するずっと前から関係を築いているのだ」
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