レッドブル&HRC密着:昨年のようなトラブルはなくフェルスタッペンが初日2番手発進。地元の声援を力に連勝なるか
夏休み前の最後の一戦となった第13戦ベルギーGPを制して、開幕戦からの連勝を「12」に伸ばしたレッドブル・ホンダRBPTにとって、夏休み明け初戦は連勝記録をさらに伸ばす大事な一戦だ。
チームにとって、次の目標は1988年にマクラーレン・ホンダが打ち立てた16戦15勝、F1史に燦然と輝く勝率9割3分7厘という大記録を破ること。
今シーズンのF1は全23戦だったが、第6戦エミリア・ロマーニャGPが洪水によって中止となったため、全22戦で行われている。レッドブル・ホンダRBPTが16戦15勝の勝率を抜くには、22戦20勝では9割0分9厘となってしまうため、22戦21勝(9割5分4厘)以上白星を重ねなければならない。
後半戦には過去2年間白星がないブラジルGPや2021年にメルセデスに完敗したカタールGPがあるほか、F1初開催となるラスベガスGPも控えているため、最高勝率を達成するには、それらのグランプリ以外を落とすわけにはいかない。
オランダGPは2021年から2連勝しており、レッドブルには相性の良いサーキットだけに、是が非でも勝利しなければならない。
しかし、チャンピオンシップで首位を独走するマックス・フェルスタッペンは、フリー走行1回目こそ、トップタイムをマークしたが、フリー走行2回目ではランド・ノリス(マクラーレン)に及ばずに2番手に終わった。
フェルスタッペンは昨年のオランダGPも、初日は8番手に終わっていた。このときはマシントラブルで、コース脇にマシンを止めてセッションを終えていた。それに比べれば、この日のフェルスタッペンの2番手はマシンにトラブルが起きたわけではなく、しかもノリスとの差は0.023秒。フェルスタッペンも次のように語っている。
「今日はいい一日だった。バランスなど、微調整したいところはいくつかあるけれど、全体的にはロングランでもハンドリングは良かった。クルマには多くのポテンシャルがあるので、土曜日はいい一日にしたい。予選でポールポジションを獲得する自信はある。グランドスタンドやサーキットを埋め尽くすオレンジ色のファンからの応援に応えたい」
地元グランプリとチームの連勝というプレッシャーを、いまのフェルスタッペンには力に変えるほど充実している。
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