レッドブル&HRC密着:ポールを逃すもフェラーリの速さには驚かず。トウを使うよりクリアラップの確保を優先
F1第15戦イタリアGP予選Q3の1回目のタイムアタックを終えた段階で、暫定ポールポジションには地元フェラーリのカルロス・サインツが立ち、チームメイトのシャルル・ルクレールが2番手につけていた。フェラーリの1-2体制に続いていたのが、現在9連勝中のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)だった。
最後のアタックはルクレール、フェルスタッペン、サインツの順でコースインしていく。フェラーリ勢2台の間に割って入った理由をフェルスタッペンのレースエンジニアのジャンピエロ・ランビアーゼに尋ねると、「ルクレールのトウ(スリップストリーム)を使うことも考えたが、途中でやめて、クリアラップをとることを優先した」と言う。
その判断は、自己ベストを更新してサインツに代わって暫定ポールポジションに立ったルクレールのタイムを更新し、フェルスタッペンが一時暫定ポールポジションに立ったときまでは成功したに思えた。
しかし、その直後にアタックに入っていたサインツがふたりのスリップストリームを最大限活用して、フェルスタッペンを1000分の13秒上回って、ポールポジションを獲得した。
ポールポジションを獲得できなかったフェルスタッペンだが、驚きはなかった。
「フェラーリは昨年も速かったし、それほど驚いていない。金曜日に彼らのリヤウイングを見て、予選ではかなり手強い相手になると感じていたからね」
しかし、フェルスタッペンはロングランのペースには自信を持っている。
「確かに、モンツァにはたくさんのティフォシがフェラーリを応援しに来ているけど、僕は自分のレースをするだけ。(僕が勝っても)彼らは分別のある応援をしてくれるはず」
フェルスタッペンにとって、10連勝のかかったイタリアGP。2番手からどんなレースをするのか。新しい歴史が誕生するのか。歴史は繰り返されるのか。今年で101年目を迎える伝統の一戦は、日曜日の決勝レースを残すのみとなった。
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