大接戦の予選を制したサインツ「明日もティフォシを喜ばせたい」懸念されたペナルティはなし:フェラーリ/F1第15戦
2023年F1イタリアGPの土曜予選で、フェラーリのカルロス・サインツは今シーズン初のポールポジションを獲得、シャルル・ルクレールは3番手だった。
フェラーリにとっては245回目のポールポジションで、ホームのモンツァでは23回目となる。サインツと2番手マックス・フェルスタッペン(レッドブル)とのタイム差は0.013秒、3番手のルクレールはフェルスタッペンからわずか0.054秒差と、3人によるポールポジション争いは大接戦だった。
Q1終了時、サインツとルクレールは、ラップタイム制限に関するレースディレクターの指示に従わなかった疑いがあり、予選後に調査が行われると発表された。問題となったのは、土曜朝にレースディレクターが安全上の措置として発表した項目だった。
レースディレクターの指示には次のように記されている。
「イベントの安全かつ秩序ある運営のため、スチュワードが認める例外的な状況を除き、予選中および予選後のインラップ、アウトラップを含むいかなるラップでも、セーフティカーライン2からセーフティカーライン1までのタイムが1分41秒を超えたドライバーは、不必要に低速な走行を行ったとみなされる可能性がある」
フェラーリのふたりはこれに違反したことでペナルティを受けることが懸念されたが、予選終了直後、FIAスチュワードは、この件について処罰は必要なしとの発表を行った。
■カルロス・サインツ(スクーデリア・フェラーリ)
FP3 1番手(1分20秒912:ソフトタイヤ/23周)
予選 1番手(Q1=7番手1分21秒965:ハードタイヤ/Q2=3番手1分20秒991:ミディアムタイヤ/Q3=1番手1分20秒294:ソフトタイヤ)
最高の土曜日だ! モンツァで、ティフォシの前でポールポジションを獲ることはとても特別なことだからね。
金曜の時点で、マシンにとても良い感触を持っていた。今日、そのペースが本物だと確認することができたんだ。Q3はいつもどおり限界ぎりぎりまで攻めて、全員がポールをつかむために大きなリスクを取って戦った。ラインを越えた時にティフォシが大声で叫んでいるのを聞き、グランドスタンドの皆が飛び跳ねているのを見て、自分がポールをつかんだのだと分かったんだ!
週末はまだ終わっていないし、これ以上の結果を望んでいる。そのためには集中し続け、明日に向けてしっかり準備する必要がある。チャレンジングなレースになるだろうが、優勝をつかむために全力を尽くす。世界中のティフォシに明日も喜んでもらえるような結果を出したい。
■シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)
FP3 4番手(1分21秒486:ソフトタイヤ/23周)
予選 3番手(Q1=3番手1分21秒788:ハードタイヤ/Q2=2番手1分20秒977:ミディアムタイヤ/Q3=3番手1分20秒361:ソフトタイヤ)
Q3では本当に限界ぎりぎりまで攻めた。昨日の状況を思えば、自分の2回のラップに満足できる。
昨日、僕のマシンのセットアップに関して選んだ方向性は、最初は正しいと僕は思っていたが、実際はそうではなかった。そのため、FP3に向けて適応し、いくつか変更を施さなければならなかった。FP3ではまだ少し不安定に感じたけれど、全体的には今日のパフォーマンスは良かったと思う。全員のギャップがとても小さかった。明日何ができるか見ていこう。
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