F1カタールGP FP1:唯一のフリー走行はフェルスタッペンが最速、フェラーリ勢が続く。角田裕毅は6番手

 

 2023年F1第18戦カタールGPのフリー走行1回目が行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がトップタイムをマークした。2番手はカルロス・サインツ(フェラーリ)、3番手はシャルル・ルクレール(フェラーリ)となっている。角田裕毅(アルファタウリ)は6番手だった。

 カタールGPは、コロナ禍の2021年に初めて開催された。昨年はカタールでサッカーのワールドカップが開催されたためF1は行われず、今年が2回目となる。舞台となるロサイル・インターナショナル・サーキットでは改修工事が行われた。路面は全面的に再舗装され、縁石も変更し、安全性の向上のためにコースには2.5キロのデブリフェンスを設置。デジタルフラッグパネルやマーシャルポストもアップグレードされるなど、大規模な改修となった。

 気温35度、路面温度41度というコンディションで、現地時間16時半にセッションがスタート。コース上は砂が舞っており、走り出したフェルスタッペンは「すごく滑りやすい」と報告している。なおこの週末は今年4度目のスプリントフォーマットでの開催となり、フリー走行はこの1回のみだ。

 開始早々カルロス・サインツ(フェラーリ)に「問題があるからスローダウンして」と無線が入るが、すぐに解決したようだった。序盤は半数以上がハードタイヤで走行し、カタールGP初代ウイナーのルイス・ハミルトン(メルセデス)が1分31秒279でトップ、僚友ジョージ・ラッセルが1分31秒613で2番手に続く。フェラーリ勢が3、4番手に並ぶが、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)が割って入った。

 角田はミディアムタイヤで1分32秒886と9番手。アルファタウリはこの週末もダニエル・リカルドの代わりにリアム・ローソンを起用しており、そのローソンもミディアムを履いて走行。一度ピットに入り、再びコースに出ている。

 路面コンディションの改善に伴いタイムは徐々に上がっていく。セッション中盤にはフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)が1分28秒624、ルクレールが1分29秒082、フェルスタッペンが1分29秒316というトップ3で折り返しを迎えた。またピットに入ったルクレールは「エンジンから変な音がした」と報告していた。

 後半に入っても1セット目のハードタイヤで走り続けるドライバーも多かったが、そんななか上位勢ではフェラーリが新品のミディアムタイヤを投入した。それでもトップタイムを更新したのはユーズドのハードを履くピアストリで、タイムは1分28秒380。チームメイトのランド・ノリスも0.061秒差で2番手につけた。

 最終盤にはフェラーリ以外の上位チームもミディアムを使用。一方レッドブルはハードでの走行を終えソフトタイヤを投入した。中団勢もアルファタウリをはじめ複数のチームがソフトを履いており、ここでタイヤの選択が分かれた。トップはフェルスタッペンで、タイムは1分27秒428。2番手は1分27秒762のサインツ、3番手は1分27秒909のルクレールとなっており、トップ3はいずれもソフトタイヤだった。

 アロンソはソフトを使わなかったものの、1分27秒919で4番手。5番手にはセルジオ・ペレス(レッドブル)が入り、角田が6番手。7番手以下はニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)、ラッセル、ピアストリ、ノリスというトップ10だった。

シャルル・ルクレール(フェラーリ)
2023年F1第18戦カタールGP シャルル・ルクレール(フェラーリ)
カルロス・サインツ(フェラーリ)
2023年F1第18戦カタールGP カルロス・サインツ(フェラーリ)
角田裕毅(アルファタウリ)
2023年F1第18戦カタールGP 角田裕毅(アルファタウリ)
ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)
2023年F1第18戦カタールGP ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)
ジョージ・ラッセル(メルセデス)
2023年F1第18戦カタールGP ジョージ・ラッセル(メルセデス)

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