アストンマーティンF1、シルバーストンの本拠地でふたつ目の社屋を建設中。新しいシミュレーターやジムなどの施設に
アストンマーティンF1は、シルバーストンにある最新鋭の本社を構成する2番目の建物の建設が始まったことを認めた。
合計で3つの建物からなる新たな社屋のうち、最初の建物はチームの野心的なインフラプロジェクトの詳細を示しており、今年のF1イギリスGPが開催される直前にオープンした。
建物が竣工すると、1990年代初頭のジョーダンGP時代にまで遡る古いファクトリーの取り壊し作業が始まった。その作業は現在では終わっており、建設業者は2番目の建物の基礎に着手している。この建物はチームの新しいシミュレーターのほか、レストランやジムなどを含むスタッフ向けの施設を擁する予定だ。この建物が完成すれば、次は最新の風洞建設に注目が集まるだろう。
今週、アストンマーティンのプロジェクトディレクターを務めるガイ・オースティンは、チームの公式ウェブサイトでプロジェクトの現状と今後の展開についての詳細を明らかにした。
「ふたつ目の建物の基礎パッドにはすでにボルトが打ち込まれていて、鋼材を敷設する準備が整っている」
「我々のシミュレーターは非常に先進的なもので、次世代のF1インフラだ。ここに間もなく到着するだろう」
「3つの建物は2階の高さにある通路でつながるので、スタッフはイギリスの予測不能な天気に耐えることなく各建物を行き来できる」
オースティンは、高い天井と大きな窓ガラスがあることで「自然光がたっぷり入るので、より健康で刺激的な作業空間が提供される」と語った。旧ファクトリーで仕事をしていたスタッフは一時的に第1の建物に移ったが、すべて計画どおりに進めば新年にはふたたび移動することになる。
「2024年1月にこちらへのスタッフ移動を開始する予定だが、風洞が次の要素となるため、ここは建設現場のままだ」
「風洞は我々の新テクノロジーキャンパスの重要な一部だ。マシンの空力を最適化するのは、F1で成功するための重要な要素だ」
「現時点では他の風洞施設を借りている。他社のものなので、テストができるのは必ずしも都合の良い時や、本当にテストを行いたい時というわけではない」
「我々の拠点に風洞があることが重要だ。つまりルールの範囲内で、望む時にテストができるからだ。マシンのスケールモデルをバンに積み込んでどこかへ行く必要はなくなる。時間を有効に活用し、割り当てられた時間で風洞でのテストができる」
「このエリアは風洞のコントロールルームが含まれる予定で、第1の建物のミッションコントロールと同じように、6人のエンジニアが階段状の座席に座る」
「この施設は信じられないくらいの公差で作られており、とても複雑だ」
ひとつ確かなことは、これは平均的な建築プロジェクトではなく、限りなく不可能に近いレベルの精度で作業が行われているということだ。これはローレンス・ストロールが2018年に旧フォースインディアを破産から救って以来、彼が計画していたことの頂点となるものだ。
チームは今シーズンの初めにパフォーマンスを改善させて注目を集め、新たに加入したフェルナンド・アロンソが立て続けに力強い結果を出したが、シーズン後半に入ってからは低迷している。チームはそれを開発の方向性の誤りのせいにしており、2億ポンド(約364億円)とも言われる新本社の建設は、レース優勝とタイトルを争うための将来の計画における重要な要素であるとしている。
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