追突クラッシュのオコン、アロンソに激怒「僕はコントロールを失ったりしていない」両者に処罰なし/F1第21戦
2023年F1サンパウロGP(ブラジルGP)のスプリント・シュートアウトで、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)とエステバン・オコン(アルピーヌ)がクラッシュした件について、スチュワードは審議を行った結果、ペナルティを科さないことを決めた。
スプリント・シュートアウトSQ1で、スローラップ走行中のアロンソに、ファストラップのオコンが接近し、少しコントロールを失ったように見えた後、ターン3で衝突。オコンはコースオフし、バリアにヒットした。アロンソのマシンにもダメージがあり、その後の赤旗中断中に修復は終わらず、SQ2に進出していたものの、走行できなかった。
スチュワードは、どちらのドライバーも、全面的または主な責任を負うとは認められないとして、ペナルティを科さないことを決めた。その理由について、スチュワードは次のように説明している。
「アロンソはターン2出口でオコンが高速で接近していることを知っていたと、スチュワードは判断する。アロンソはそのため、オコンが追い越せるよう、レーシングラインから外れた。ターン3でオコンはマシンのバランスを崩し、出口でワイドになった。同時にアロンソはレーシングラインに近づき、オコンのスペースが減ることになった。このふたつの要素が、衝突へとつながった」
オコンは、ウォールにクラッシュした直後、無線でアロンソを「あのバカ」と呼び、怒りを示していた。
スチュワードの裁定が出る前、オコンは、メディアに対して、アロンソにすべての責任があると示唆した。
「大きな事故で、激しい衝撃を受けた。事故の後、少し痛みを感じる。といってもレースを続けるうえで問題はないけどね」
「受け入れるのが難しい出来事だ。あのラップでは大きくタイムを更新していて、SQ2に進出できる見込みだった。でも目の前にフェルナンドがいた」
「僕がマシンのコントロールを失ったと言っている人がいるが、それは事実ではない。あれは修正であって、どのマシンにおいてもああいう修正が見られた。ランド(・ノリス)の最速ラップでも、彼はあそこで修正して、こういう風にワイドになっている」
「フェルナンドはコーナー真ん中でステアリングを左に切って、僕に十分なスペースを残さなかった。それで衝突が起きたんだ」
「でもどっちにしてももう関係ない。すでに起こってしまったことなので、これからはレースに集中していく」
「彼は、自分は十分なスペースを残していたと言って、すべての議論を打ち消そうとしていた。でも現実は、フェルナンドがあそこで右にいなければ、僕たちは衝突することはなかったんだ」
アロンソはこのインシデントについて、スプリント・シュートアウト直後に、次のようにコメントしている。
「残念ながら(スプリント)予選を走り切ることができなかった。2台とも大きなダメージを負い、予選を途中で終えることになったことが残念だ。望む展開ではなかった」
「リプレイをまだ見ていないのだが、誰かが言っていたのは、彼がマシンのコントロールを少し失ったということだった。そういうこともある。悪い場所、悪いタイミングで起きてしまったのだ」
その後のスプリントで、オコンは16番グリッドから14位、アロンソは15番グリッドから11位を獲得した。
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