F1アメリカGPでのトラックリミットの裁定をめぐり、ハースが再審請求。レッドブルら3チームが聴聞会へ
FIAはレッドブル、アストンマーティン、ウイリアムズの代表者に、2023年F1第19戦アメリカGP再審請求の聴聞会に出席するよう命じた。聴聞会は今週水曜日にオンラインで行われる予定だ。
先週ハースはFIAに対し、オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で開催されたアメリカGPで起きたトラックリミット違反の疑いについて再審請求を申し立てた。ハースは、ターン6でトラックリミット違反があったにもかかわらず、スチュワードが違反に対し何の措置も講じなかったと主張している。
当時スチュワードは、コーナーで状況を監視するCCTV(Closed Circuit Television/閉回路テレビ)カメラが、明確な映像を捉えていないことに気づいていた。そのため違反の可能性の証拠は十分な決め手に欠けており、スチュワードはターン6のモニタリングを完全に中止することを決めた。
しかしハースは、そのような証拠をオンボード映像の形で所持していると考えている。そのなかでは罰せられることのなかった数人のドライバーが、繰り返しトラックリミット違反を犯しているところが捉えられているという。これがハースの再審請求の根拠であり、彼らは具体的にセルジオ・ペレス(レッドブル)、ランス・ストロール(アストンマーティン)、アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)、ローガン・サージェント(ウイリアムズ)が、レース中にターン6でトラックリミットを繰り返し超えていたと主張している。
そのためFIAは、水曜日の聴聞会に上記ドライバーの所属チームの代表者たちを召喚した。聴聞会でまず行われることは、オースティンで任務に当たっていたスチュワードたちが、ハースが提示した情報がFIAの法規に沿った“重要かつ関連のある新証拠”として適格か判断することだ。適格と判断されれば、ハースの主張について調査が行われるため、スチュワードがドライバーらにペナルティを与えてレースの公式結果が変更される可能性がある。
なお、ハースのニコ・ヒュルケンベルグは、アメリカGPをアルボンとサージェントに次ぐ11位でフィニッシュしている。最終的に彼らにペナルティが適用されれば、ヒュルケンベルグ、そしてもちろんハースには、直接の利益がもたらされるだろう。
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