レッドブルF1がシーズンの好スタートを切ったのは「チーム全体が驚異的な仕事をした証」と代表。今後も接戦を覚悟
レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、レッドブルがF1のトップで戦うと常に期待しているが、今シーズン開幕当初からRB18がいいパフォーマンスを発揮していることは意外だったという。
現世界王者のマックス・フェルスタッペンは、バーレーンでの開幕戦ではフェラーリのシャルル・ルクレールに引き離されていた。そして終盤にダブルリタイアとなったことは、レッドブル・レーシングにとってさらなる痛手となった。
続くサウジアラビアでフェルスタッペンは僅差でルクレールを下した。その後のオーストラリアでは、ふたたび信頼性の問題がフェルスタッペンのレースを終わらせ、ルクレールがライト・トゥ・フラッグの勝利を収めた。しかしながらレッドブルは、イモラでは圧倒的なワン・ツー・フィニッシュを決め、初開催のマイアミGPではフェルスタッペンがふたたび圧勝した。
今週の第6戦スペインGPを前にして、ドライバーズ選手権ではフェルスタッペンが19ポイント差でルクレールの後を追っている。しかしフェルスタッペンはこれまで完走した3レースでは100%の勝率を誇っている。
昨年レッドブルは、2021年型マシンの開発と、非常に重要な2022年型マシンの設計製造を並行して進めるという難しいバランスを強いられたことから、ホーナーはRB18が最初からパフォーマンスを発揮するとは期待していなかったことを認めている。
「昨年のマシンに多大な労力を注いだが、これらの新レギュレーションが施行され、我々はリスクを冒すことを選択した。なぜなら昨年は勝つチャンスがあり、そのチャンスを掴みに行かねばならなかったからだ」とホーナーは『CNN』に語った。
「そのため昨年の後半に入ると、チームは追いつかなければならないという大きなプレッシャーにさらされた。個人的には、今年自分たちがこれほどの競争力のあるスタートを切れるとは予想していなかった」
「開幕戦でフロントロウに並び、2戦目は優勝し、イモラで優勝してワン・ツー・フィニッシュを決め、マイアミで優勝したことは、我々にとって信じられないようなスタートだった。チーム全体が短期間で驚異的な仕事をしたという証だと考えている」
フェルスタッペンがバルセロナで3戦連続優勝をレッドブルにもたらすかどうかは、時が経てばわかることだ。しかしレッドブルの強さと成功にもかかわらず、ホーナーは残りのシーズンを通してチームはフェラーリとバトルを続け、2チームが勝利を奪い合うことになるのは確実だと予想している。
「先はまだまだ長く、フェラーリとは熾烈な接戦をしている」とホーナー。「素晴らしいレースがあった」
「私はむしろ昨年のような競争力は出ないと予想していたが、今年もどうもそうなりそうだ」
「戦いは互角になっていて、バルセロナは高速コーナーがあるのでまた違った難しさがある。フェラーリがこうしたところで強いことはわかっている」
「向き不向きがあって、マイアミと我々は相性がよかった。うまくやることができて、ありがたいことに結果を出すことができた」
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