ルクレール失意のリタイアも……今後に向けて「ポジティブなところがたくさんあった」と前向き

 

 フェラーリのシャルル・ルクレールは、F1第6戦スペインGPをポールポジションからスタートし、26周に渡ってリードした。しかし、パワーユニットにトラブルが発生し、リタイアを喫した。
 ルクレールはこのトラブルで優勝を逃しただけではなく、ライバルのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が優勝したことで、ポイントリーダーの座から陥落することになった。
 しかしルクレールは、レース終盤にクラッシュし、レッドブルにワンツーフィニッシュを許したエミリア・ロマーニャGPや、タイヤのデグラデーションに苦しみフェルスタッペンに惜敗したマイアミGPの後よりも、良い気分でバルセロナを離れられると語った。
 ルクレールはタイヤマネジメントを含めてパフォーマンスが改善されたことで、タイトル争いの全体像がより楽観的になったと語る。
「ここ2戦の週末よりも、いい気分だと言える」
「もちろん、クルマに問題があったことは事実だし、とても残念だ。一方で、それ以外の点ではポジティブな兆候がたくさんあったと思う」
「この週末を通して新しいパッケージが期待通りに機能して、予選のペースも含めてすべてが上手く機能していたんだ」
「それにここ数戦、僕たちはレースペースとタイヤマネジメントの点でレッドブルよりもかなり苦しんでいた。今日はそこが強かったんだ」
「こういうときは、ポジティブなところに目を向けるのが良いと思うし、そういうところがたくさんあったんだ」
 トラブルが起きた際は、無線で落胆の声を漏らしたルクレール。しかしリタイア後のガレージではメカニックたちを慰め、誰に対しても「怒る理由はない」と語った。
「(リタイアは)いつもがっかりするものだし、当然チャンピオンシップを戦っていれば、1ポイント1ポイントがとても貴重なものだということは分かっている」
「でもみんなが、問題を理解しできるだけ早く解決しようと必死になっているのは間違いないんだ」
「今日の出来事には誰もが僕と同じようにがっかりしているし、マシンを降りるときに誰かに怒る理由もない。 …読み続ける

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