キミ・ライコネン、NASCARスポット参戦が決定。8月のワトキンスグレン戦に挑む

 

 昨年限りでF1を引退したキミ・ライコネンが、8月にワトキンスグレンで開催されるNASCARのカップシリーズにスポット参戦することが決まった。
 ライコネンは昨年限りでF1を引退し、今年は特にレースを走ることはなく、モトクロス世界選手権MXGPに参戦するカワサキ・レーシング・チームの代表に就任した。しかし今回、8月に開催されるワトキンスグレン戦でNASCARのカップ・シリーズに参戦することが決定。トラックハウス・レーシングの91号車シボレー・カマロZL1をドライブする予定だ。
 トラックハウス・レーシングは今季、国際的な知名度を上げるため”プロジェクト91”を立ち上げ、世界中の有名ドライバーをNASCARに参戦させることが5月24日に発表されたばかり。その一環として、ライコネンの起用が決まったようだ。
 ライコネンが挑むのは8月21日に開催されるワトキンスグレン戦で、90周(220.5マイル/約355km)で争われる。参戦はこの1戦だけということのようだ。
「僕らはこれについてたくさん話し合った。どうやって働くか、そしてどのレースに出るのか、そしてその他あらゆる種類のことをね」
 そうライコネンは語った。
「必要不可欠なことがたくさんある。そしてそれは、僕にとって全て理に適っている。1戦限りなので、家族にとっても理に適ったことだ。これまでアメリカで数回レースをしたけど、それを全て楽しむことができた」
「良いレースをして、楽しい時間を過ごすことができるのを願っている。確かにそれは、僕にとっては新しいマシンだし、そのコースを走ったことはない。でも、理解することができると確信している」
 ライコネン曰く、今年のもっと早い段階でレースに参戦するチャンスもあったという。しかしながら、今回のワトキンスグレン戦への準備にしっかりと時間をかけることを選択したようだ。
「今年、もっと多くのことをするチャンスもあった。しかし、あらゆる面でできる限りのことをしようとすると、全てが少し早すぎたと思う」
 そうライコネンは語った。
「このレースまで待つのが良かったと思う。そうすれば全ての準備が整い、少なくとも100%正しく仕事を完了することができた。結果がどうなるのかは誰にも分からないけどね。しかし少なくとも、可能な限りのチャンスを僕らに与えてくれるはずだ」
「今後どうなるのか? それは誰にも分からない。まずは良いレースをして、それを楽しむつもりだ。そしてその後、未来がどうなるのかを見ていく。他に予定はない」
 なおライコネンは、一時F1を離れていた2011年にもNASCARにスポット参戦。トラック・シリーズとエクスフィニティ・シリーズをそれぞれ1戦ずつ走っている。
 
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