シューマッハー、モナコGPでの大クラッシュ原因について説明「路面の状況を楽観的に捉えていた」
ハースのミック・シューマッハーは、前戦モナコGPの決勝レースで大クラッシュ。レース後は”奇妙な”クラッシュだったと語っていたが、乾きかけのコースで走行ラインを外し、ウエットパッチに乗ったことが原因だったと認めた。
モナコGPの決勝レースは、スタート前に降った大雨により、路面コンディションが周回を重ねていくごとに変化していく難しい状況の中行なわれた。
シューマッハーは、レース26周目にプールサイドシケインひとつ目でマシンコントロールを失い、ウォールに激突。シケインふたつ目のテックプロ・バリアまでマシンは止まらず、その衝撃によりマシンは真っ二つに大破した。
【F1動画】ミック・シューマッハー、衝撃の大クラッシュ。マシンが真っ二つに!
このクラッシュにより千切れたギヤボックスは使用不能になり、シャシーはファクトリーで修復中。ただ搭載していたフェラーリ製パワーユニットは、まだ使用可能な状態にあるという。
クラッシュ後、シューマッハーは突如コントロールを失ったことを不可解に思っており、彼のエンジニアも、クラッシュの前にマシンがすでにバリアと接触し、何かしらが壊れていたのではないかと示唆していた。
しかし走行データを見たシューマッハーは、原因はマシン側にはなかったとミスを認めた。シューマッハーはタバココーナーでワイドに走り、右タイヤをウェットパッチへ乗せ、その数秒後にプールサイド・シケインを10cmワイドに走ったことで、マシンコントロールを失ったという。
前戦のクラッシュについてシューマッハーは「基本的には、コースが部分的にかなり湿っていたんだ」とmotorsport.comに語った。
「そしてかなり乾いている部分もあった。ターン12(タバコ)で少しワイドになって、右側(のタイヤ)が冷えてしまった。そうしたこととコンディションを楽観的に捉えて、シケインを走ってしまったんだ」
「その結果、ウエットパッチに10cmほど乗り、ふたつのタイヤがホイールスピンを起こしてしまった。それでマシンがハーフスピンして、それを抑え込もうとしたけど、ウォールに突っ込んでしまった」
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