ラティフィ、重すぎるペナルティに納得できず。違反の内容は「マシンを後ろに押しただけ」/F1第8戦

 

 ウイリアムズのニコラス・ラティフィは、F1第8戦アゼルバイジャンGPでスチュワードが彼に科したペナルティは、レース前のグリッド違反にしては重すぎると述べている。

 アゼルバイジャンGPでレースのフォーメーションラップが始まる前、ラティフィは後ろから2列目の18番グリッドに並んでいた。その後ウイリアムズのメカニックがラティフィのマシンを数インチ引き下げたが、それは15秒のグリッド退避信号が出ているなかでのことだった。そのような違反には、通常は違反者に対してピットレーンスタートが申し渡されるが、ラティフィは18番グリッドからレースをスタートした。

 これによりラティフィは10秒のストップアンドゴー・ペナルティを科され、彼のレースプランは狂ってしまった。

「ペナルティによって、スタートもしていないうちにすべてが取り消されてしまったことは残念だ」とラティフィは語った。

「ある程度の寛大さが適用されるべきだったと感じている。違反がなんだったかというと、マシンを後ろに押しただけのことで、マシンには何の変更も行われていなかった」

「集団から大きく離されて難しいことになった。その後は何度もブルーフラッグが出て、とても早い段階でトップグループにつかまってしまった。レースはとても長く孤独なものになってしまった」

ニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)
2022年F1第8戦アゼルバイジャンGP ニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)

 ラティフィは予想どおり、コースを走る最後の1台となり、レースを15位で終えた。ウイリアムズの車両性能責任者であるデイブ・ロブソンは、チームの手順に重大なミスがあったことを認めた。

「ニコラスは厳しい1日を過ごした。グリッド上での軽微なレギュレーション違反のせいで、即座にペナルティが科せられてしまったのだ」とロブソンは語った。

「ペナルティはレギュレーションによって義務付けられており、一瞬のことではあったが我々に過失があった。我々はプロセスを見直し、今後こうしたことが起きないようにする必要がある」

「あの状況からニコラスは常に厳しいレースをしていたが、ワンストップで無事レースを完走できた。今日のような暑いコンディションでは、これは簡単なことではない」

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