FP3は好調だったのに……ベッテル、予選Q1敗退の理由は”タイヤの内圧”にあった?
F1カナダGPの予選でアストンマーチン勢は、2台揃って予選Q1落ちを喫した。これはタイヤの内圧設定が間違っていた可能性があると、チーム代表のマイク・クラックが明かした。
アストンマーチンのセバスチャン・ベッテルは、ウエットコンディションとなったカナダGPのフリー走行3回目で3番手タイムを記録。予選でも好結果が期待された。
しかしその予選では、ベッテルはまさかのQ1敗退。チームメイトのランス・ストロールもQ1落ちとなってしまった。
Q1敗退を喫した後、ベッテルは無線で怒りを示し「まずは何が起きたのか、何かダメージや間違ったことがあったのかを理解する必要がある」と発言。
「今日のようなウエットコンディションでは、自分が望むようなマシンを手にできるだけで、違いを生むことができる。でも何が悪かったのかは僕には分からない。だから僕らはチャンスを逃した」とも語り、かなり落胆していた。
チーム代表のクラックによれば、タイヤの内圧がベッテルが苦戦した原因だった可能性が高いと語った。曰くチームはガレージでタイヤの内圧を高めに設定した上、コースが予想よりも早く乾いていったというのだ。
「我々はそれを調査している」
そうクラック代表は語った。
「グリップがなかったんだ。ふたりのドライバーがコースに出ていったが、十分なグリップがなかった。だから一度ピットインさせ、調整を行なって別のタイヤに履き替えさせた。それでも、同じような問題を抱えていた。だから、タイヤの内圧に関係していると思う」
「午前中(FP3)ではかなりたくさん走った。そして内圧の面では今朝はあまりうまくいっていなかった。内圧を上げるために、多くの周回をこなさなければいけなかったんだ」
「予選でも状況は似ていると思った。でもコース上には20台のマシンが一緒に走っていたから、コースが予想以上に早く乾いたか、あるいは予想よりもはるかに速いコースになっていたかもしれない」
クラック代表は、18インチとなった2022年仕様のウエットタイヤについての知識が、まだ不足していると認める。
「正直に言って、我々はバルセロナでの最初のテストで(ウエットコンディションで)走行できなかったいくつかのチームのうちのひとつだ」
そうクラック代表は言う。
「そしてその後、例えばモナコでこのタイヤを走らせたが、ここで走るのとは同じではない。それがFP3で、マシンがウォールに突っ込むという危険を冒してまでたくさん走った理由だ」
「しかも寒いコンディションでのウエットタイヤの経験がほとんどない。それでFP3のチャンスを活かして、できるだけ多くのことを学ぼうとした。でも、それは少し、間違った方向に進んでしまったかもしれない」
ベッテルは後方からのスタートとなるが、それでも入賞は十分に可能だと考えている。
「僕はまだ、ポジションを上げられるはずだし、ポイントを手にすることができるはずだと信じている」
そうベッテルは語る。
「僕らはおそらく、目の前にいるマシンよりも速いはずだ。序盤はそういうマシンの後ろにいる。でも良いスタートが切れたらいいと思う。そして戦略をどうするかを見ていくんだ」
「完全に予想外のことをするなんてことは無理だし、トップに立つのも難しいだろう。でも、賢く戦わなければいけない」
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