エスパルガロ「なんとしてもクアルタラロを止めたい」レース序盤に逃げられたらオシマイと警戒
アプリリアのアレイシ・エスパルガロは、MotoGP第11戦オランダGPの予選で5番グリッドを確保。予選2番手に並んでいるタイトル争いのライバルであるファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)をなんとしてでも止めたいと意気込んだ。
今シーズンのタイトル争いは、10レースを追えた時点でクアルタラロが首位を確保。2番手でそれを追うエスパルガロとのポイント差は34点まで広がっている。
サマーブレイク前最後のレースであるオランダGP。エスパルガロはタイトル争いを終わらせないためにも、今回はクアルタラロを捕まえて、25ポイント差以内に縮めたいと目標を語っている。
レースペースに関しては、ハードタイヤとソフトタイヤを使った確認作業を行っており、そのペースにも自信があるという。
「ソフトタイヤで21周したけど、上手く行ったよ。最後に1分32秒4を出せていたんだ。これはアッセンではすごく速いタイムだ。9周は32秒台を出していたと思うけど、去年のレースではクアルタラロだけがソフトタイヤでこうした走りができていた」
「ハードタイヤではファビオとペッコ(フランチェスコ・バニャイヤ/ドゥカティ)が速かった。でも新品のタイヤだったし、僕らのペースも良いものだったよ」
「ミディアムを試す案もあったんだけど、チーフメカからソフトで大丈夫か訊かれたんだ。それでタイヤが急にダメになることもなかったし、そのまま行くことにした。去年はマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)やナカガミ(中上貴晶/LCRホンダ)がソフトですごく良いペースを見せていたし、僕もミディアムでは良い感触を得られていなかったからね」
なおエスパルガロは他の多くのライダーと同様に、決勝日のウォームアップセッションでハードタイヤも試し、レースでのタイヤ選択をどうするかを決めるとしている。
エスパルガロはレース展開自体については上位で戦える自信を持っている。そして、問題として序盤にクアルタラロ以外のホルヘ・マルティン(プラマック)やマルコ・ベッツェッキ(VR46)といったライバルを手早く処理する必要があるとした。
「ル・マンやムジェロのように表彰台を獲得したレースでも、こうした良いフィーリングは無かった。今週末ほどの良いフィーリングではなかったんだ」
「どのラップでも速さと一貫性を感じられた。問題はマルティンとベッツェッキが前にいることだ。彼らを素早く追い抜いて行く必要があるんだ。でも僕もペースはいいからね」
「チャンピオンシップのこの段階で、ファビオの前に出てポイントを奪うのはとても重要なことだ。25ポイント以内の差にできればと心底思うよ」
「なんとしてでもファビオを止めなくちゃならない。スタートで彼を逃がすわけには行かないんだ。そうなればレースは終わってしまう」
「僕らのやるべきことは、序盤に彼を止めることで、さもなければ捕まえることは出来なくなってしまうだろう。僕は終盤に向けてもかなり良いペースがあるし、恐らく彼よりも優れていると思う。でも彼の後ろに出たときに2秒も離されているようなら、追いつくのは不可能になってしまうんだ」
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