ハミルトン初日2番手「アップデートへの評価はまだ下せない」ピアスを外しペナルティを回避:メルセデス/F1第10戦
2022年F1イギリスGPの金曜、メルセデスのルイス・ハミルトンはフリー走行1=2番手/2=2番手、ジョージ・ラッセルはフリー走行1=11番手(ノータイム)/2=8番手だった。
メルセデスによると、今回多数のアップデートを持ち込んでおり、主なものはフロアエッジ、リヤウイングチップ、フロントサスペンションだということだ。
トラックサイド・エンジニアリング・ディレクターのアンドリュー・ショブリンは、アップグレードについて次のように語っている。
「もっと改善する必要があるとはいえ、ここ数戦のストリートサーキットに比べると、このトラックでマシンは非常によく機能していた。だが、風が強いコンディションだったこともあり、アップデートが予想していたとおりの効果を見せているかどうかを評価するのは非常に難しい。それでも心配するような要素はなかったので、この仕様を土日も続けて使っていく」
「明日になれば速いチームがペースを大幅に上げてくるだろう。我々としては、バランスやバウンシングの問題を解決するための努力をしていく必要がある」
なお、競技中の宝飾品着用は禁止であるという昔からある規則の徹底に動いていたFIAの指示に従い、ハミルトンはイギリスGPのプラクティスから鼻や耳のピアスを外していた。これまでハミルトンはこの規則に従うことへの抵抗を見せており、FIAは6月末までの猶予を与えていた。
■ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム)
フリー走行1=2番手(1分42秒781:ソフトタイヤ/10周)/2=2番手(1分29秒105:ソフトタイヤ/21周)
いい一日だった。FP1では10周を走れたので、そのことにも満足している。ストレートではなくコーナーでまだ少しバウンシングが出ているから、やるべき仕事は残っているということだ。小さな前進を遂げられたように思うけれど、これからも努力し続けていかなければならない。
このマシンの特性として硬くて乗り心地が良くないので、昨年までと同じようにサーキットを走ることはできない。それでもマゴッツやベケッツ、ストウといった僕のお気に入りのコーナーを走るのは楽しかった。
前戦は低速コーナーを備えたモントリオールだったが、ここは中速・高速コーナーが続くサーキットで、性格が全く違うから、アップグレードの効果を感じ取るのは難しかった。路面は最近走ったコースよりもスムーズだったので、その点はすごく良かったけどね。全体的に見て、このトラックは最高だと思う。今でも走っていると興奮でぞくぞくするんだ。
ロングランペースはライバルたちほど良くなかったが、それでも大きく離されているわけではない。ここに来てくれた観客の皆が希望を与えてくれる。彼らとここで会うことができてうれしい。応援してくれることに心から感謝している。
■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム)
フリー走行1=11番手(ノータイム/2周)/2=8番手(1分29秒799:ソフトタイヤ/29周)
ルイスに比べると燃料が少ない状態では苦労した。彼はとても良いラップを走ったよね。燃料を多く積んでいたランでは、同じくハードを履いていたマクラーレンと比較しても期待できる状態だった。タイヤが温まり出すと、フェラーリと比較しても良いペースを見せられて、ラップ毎に改善していった。
いくつかポジティブな兆候もあったが、まだ改善の余地があることは確かだ。レースペースがなぜシングルラップペースよりもはるかに強力なのかを理解する必要がある。マクラーレンはシングルラップが強力なのに、僕たちは1ラップのアタックではタイヤをうまく機能させることができないんだ。レース全体を考えると、かなり良い状態にあるが、大切なのは常にバランスだ。レースだけに集中するようなリスクを冒すわけにはいかない。
シルバーストンはモントリオールやバクーとは全く違うサーキットだ。マシンが高速コーナーでチャレンジに直面するだろうことは分かっていた。実際、コプス、マゴッツ、ベケッツを抜ける時、かなりのバウンシングが起きていた。この状況を理解する必要がある。ただ、ストレートでのバウンシングがなかったのはポジティブなことだよ。
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