アロンソ、”進路変更”に関するルールの明確化を求める「僕は今、少し混乱している」
アルピーヌのフェルナンド・アロンソは、F1イギリスGPの終了後、フェラーリのシャルル・ルクレールがディフェンスのために複数回進路を変更したため、ペナルティが出されるものと考えていた。しかし実際にはペナルティが出されることはなかった。
これについてアロンソは不満に思っており、オーストリアGPの金曜夜に予定されているドライバーズ・ブリーフィングで、F1レースディレクターに説明を求める予定だという。
F1イギリスGPの決勝レース終盤、セーフティカーが出動した際にピットインすることができなかったルクレールは、ハードタイヤでチェッカーを目指すことを強いられた。しかし後方のマシンは軒並み新品のソフトタイヤに交換しており、レース再開後のルクレールは、防戦一方の展開となた。
この中でルクレールは、後続のマシンを抑えるために、複数回進路を変更するシーンがあった。F1では、防御のための進路変更までは1回までしか認められないことになっており、実際カナダGPでは、アロンソがこれに違反してペナルティを受けている。
ただイギリスGPではルクレールにペナルティが科されることはなく、アロンソはこの点について不満を抱いているようだ。
「僕らはその点を、明日(オーストリアGPの金曜日)のブリーフィングで議題にするつもりだ」
アロンソはそう語った。
「月曜日にレースを見直してみた。正直言って、ストレートでのシャルル(ルクレール)の動き以上のモノを見たよ。シャルルとチェコ(セルジオ・ペレス/レッドブル)、そしてルイス(ハミルトン/メルセデス)の戦いは、テレビで見るのも素晴らしいモノだった。後ろで見ているだけでも素晴らしいモノだったけどね」
「しかし今年の初めには、コースを離れることは許されていなかった。とても明確な基準があった。でも今では、コースを外れてランオフエリアをアクセル全開で走り、次のコーナーまで戦い続けることが許されている」
「このことは、これまで見てきた方向性とは全く異なる。したがって、この点を明確にするのは非常に興味深いことだ」
アロンソは、このこと以外にも、明確にするべきことがたくさんあると考えているようだ。
「僕らは話をしなきゃいけないと思う」
そうアロンソは続ける。
「並走していて、誰かをコースから押し出した時には、色々なシナリオがあるし、その時々で動きも違う。コーナーの形状だって異なる。判断するのは、常にとても難しいんだ」
「監視する側から明確なことのひとつは、コース両側の白線を出たかどうかだった。しかしそれは、シルバーストンでは明確ではなかった」
「マイアミで僕は、あるコーナーでコースから外れてしまった。そしてFIAからアドバンテージを得たと言われた。そして彼らは、僕がアドバンテージを得ることを想像しなければいけない。なぜなら僕は、全てのアドバンテージを返すからだ」
「今では、明らかにアドバンテージを得ることができる。コーナーのアウト側に出ても、イン側に出ても、次のコーナーで戦うことができるんだ。それは明らかだ。でもペナルティは出ない。だから僕はとても混乱している」
アロンソはスチュワードの判断を批判するわけではなく、あくまで境界線を明確にすることが目的であると強調した。
「彼らは難しい仕事をしている」
そうアロンソは続けた。
「僕らは皆、彼らは助ける必要がある。シルバーストンでの判断が正しかったのか、間違っていたのかということを言うつもりはない。僕が言いたいのは、僕らはより良い考えを持っている必要があり、僕らはスチュワードを手助けするためにここにいるということだ」
「彼らは僕らを助け、レースを監視するためにここにいる。そして僕ら全員が、同じ基準にいることを明確にしておく必要があるんだ」
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