渦中のリカルドがマクラーレン残留を宣言「2023年末までチームに残る。F1から離れるつもりはない」

 

 ダニエル・リカルドが、現在のマクラーレンF1チームとの契約を打ち切るつもりはなく、契約が終了する2023年末までチームにとどまると断言、また、F1から離れるつもりはないとも強調した。リカルドは2021年のマクラーレン加入以来、それまで発揮してきた強さを示すことができずにおり、彼が早期離脱するのではないかという憶測が持ち上がっている。

 マクラーレンCEOのザク・ブラウンが、リカルドから期待した成果を得ていないと発言し、契約を早期終了する方法もあると述べて以来、チームが今季末でリカルドを外すことを検討しているとの推測が浮上してきた。しかし最近、ブラウンはリカルドを降ろすつもりはないと示唆し、不調から抜け出させるために全力でサポートしていると発言した。

2022年F1第11戦オーストリアGP ダニエル・リカルド(マクラーレン)
2022年F1第11戦オーストリアGP ダニエル・リカルド(マクラーレン)

 一方、マクラーレンは7月13日、2021年インディカーチャンピオンのアレックス・パロウを2023年のドライバーとして発表。この際に、パロウを旧型車でのF1テストに参加させることを明らかにする一方で、彼をどのカテゴリーのレースに出場させるのかを示さなかったことで、リカルドの残留を不安視する見方も出てきた。マクラーレンは2023年にF1、インディカー、エクストリームE、フォーミュラEなどに参戦する。

 またマクラーレンは、インディカーの若手ドライバー、パト・オワードやコルトン・ハータにF1テストの機会を与えている。

 そんななか、リカルドは13日にSNSを通して、声明を発表、契約期間を短縮してマクラーレンを離脱することも、F1の世界から離れることも考えていないと明言した。リカルドの声明は以下のとおり。

「僕のF1での将来に関してたくさんのうわさが持ち上がっているけれど、僕から話を聞くようにしてほしい。僕は来年末までマクラーレンに所属する。また、このスポーツから離れるつもりはない。楽なことばかりではなかったが、楽なことなんて望んではいない! 僕は改善を果たし、マシンを正しい状態にし、本来あるべきトップに戻るために、チームと一緒に、懸命に努力している。これまで以上にそれを望んでいるんだ。(フランスGPの)ル・キャステレで会おう」

 リカルドは、F1オーストリアGP後、チームメイトのランド・ノリスと共にピレリのF1タイヤ開発テストに参加、その後にマクラーレンのファクトリーに移動し、シミュレーター作業に取り組んでいる。

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