フェラーリに多発する信頼性の問題……しかしレッドブルは油断せず「我々のことに集中するだけ」

 

 レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、今シーズンのタイトル争いのライバルであるフェラーリに信頼性のトラブルが相次いでいるものの、それで油断することはなく、自分たちのことに集中していくだけだと語る。
 2022年のF1はここまで、レッドブルとフェラーリの激しい先頭争いが繰り広げられてきた。しかしここ数戦、フェラーリには信頼性のトラブルが多発。先日行なわれたオーストリアGPでも、フェラーリは1-2フィニッシュ目前まで迫りながら、カルロス・サインツJr.のマシンにトラブルが発生し、炎上してリタイアすることとなった。さらにシャルル・ルクレールのマシンにも、レース終盤スロットルのトラブルが発生。ルクレールはアクセルが完全に戻らない状態でコントロールし、マシンをチェッカーまで運んでみせた。
 マシントラブルはフェラーリにとって最大の懸念事項であるものの、レッドブルはこの状況に安心することはできないという。
 フェラーリの信頼性の問題によって、ある程度安心することができたかと尋ねられたホーナー代表は、次のように語った。
「そんなことはない。我々はそれに、あまり注目していない」
 ホーナー代表はそう語った。
「それによって我々が何かをコントロールしたり、そのことが何か貢献してくれるなどとは思っていない。我々は自分達のことに集中し、我々のパッケージを最大限に活用する必要があると思う」
「彼らは(オーストリアで)とても強いマシンを持っていた。彼らは1-2フィニッシュできたはずだ」
 レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、依然としてドライバーズチャンピオンシップをリードしている。オーストリアGPが終わった時点でルクレールとの差は38ポイント。しかしホーナー代表は、まだチャンピオン争いの大勢が決したわけではなく、今後どんなことも起こりうると語った。
「それはもちろんだ」
 ホーナー代表はそう語る。
「まだ、チャンピオンシップのちょうど中間を過ぎたところだ。そして状況はかなり揺れ動いている」
「まだまだ長い道のりが残っている。オーストリアGPではポールポジションを獲得し、スプリントで勝利し、そしてレースでは2位になったため、ダメージを最小限に抑えることができた。マックスはシャルルに、5ポイント詰められただけで済んだ。コンストラクターズランキングでも、ダメージは比較的抑えられた」
 
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