トロロッソやレッドブルでドライブした元F1ドライバーであるダニール・クビアトは、今週末のインディアナポリスでNASCARカップシリーズにデビューすることになった。
　クビアトは、今季残りのロードコースイベント3戦（インディアナポリスの他、8月21日のワトキンスグレン、10月9日のシャーロット・ローバル）で、チーム・ヘイズバーグの2台目をドライブする予定だ。
　チーム・ヘイズバーグは、耐久シリーズで活躍した元スポーツカードライバーのトイネ・ヘイズマンズと、オランダの起業家であるアーネスト・バーグによる共同プロジェクトであり、今シーズンいくつかのレースに27号車フォード・マスタングをスポット参戦させている。
　今週末はロリス・ヘイズマンズが27号車を、クビアトが26号車トヨタ・カムリをドライブする予定だ。
　クビアトはNASCARデビューについて、次のように語った。
「インディアナポリスでNASCARカップシリーズにデビューできることをとてもうれしく思ってる。アメリカのモータースポーツの最高峰であるNASCARでレースをすることに、ずっと情熱を注いできた」
「NASCARは、僕にとって純粋なモータースポーツの形であり、常に興味をそそられている」
「僕はこの形態のモータースポーツで成功することを楽しみにしているし、将来的には勝利とチャンピオンシップを争うことを望んでいる。この機会を与えてくれたNASCAR、トイネ・ヘイズマンズ、アーネスト・バーグ、そしてチーム・ヘイズバーグのみんなには感謝してもしきれない」
「みんなは、この経験のためにマシンと自分自身を準備するために、たゆまぬ努力を続けてきた。インディアナポリスは初めてだけど、実際に見るのが楽しみだ」
「ビデオで見た限りでは、インディアナポリスは挑戦的なサーキットだけど、NASCARカップシリーズでの競争とともに、その挑戦も楽しみにしている」
　クビアトは2020年限りでF1のシートを失った後、2021年はアルピーヌのリザーブドライバーに就任。2022年はG-ドライブ・レーシングと契約し耐久レースにデビューする予定だったものの、ロシアによるウクライナ侵攻に対するFIAの対応をめぐって、チームがエントリーを取り下げていた。
　クビアトが出場予定のワトキンスグレンでは、キミ・ライコネンもトラックハウス・レーシングからスポット参戦予定。元F1ドライバーが競演することになる。
 
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