アルピーヌ大混乱。アロンソ移籍は”青天の霹靂”「アストンマーチンのプレスリリースで知った」

 

 今季限りでの引退を発表したセバスチャン・ベッテルの後任として、アストンマーチン移籍が決まったフェルナンド・アロンソ。この電撃的な決断をアルピーヌ側が知ったのは、アストンマーチンのプレスリリースだったという。
 アルピーヌのオットマー・サフナウアー代表は、サマーブレイク突入を前にアロンソと新たな契約締結が間近に迫っていると考えていた。
 ハンガリーGP後の日曜夜に、弁護士によって新契約に向けたすべての問題が解決されそうだという連絡がアロンソからあったにも関わらず、翌日にアストンマーチンの発表を読んでショックを受けたという。
 アロンソのアストンマーチン移籍について知った経緯について訊かれた彼は、「最初に知ったのはソレ(プレスリリース)だった」とmotorsport.comに答えた。
「もちろん、パドックにいるときはいろいろな噂があって、アストンが興味を持っているという噂は聞いていた」
「彼らが興味を持っていると聞いたのなら、おそらく話し合いが行なわれたのだろう。それに同じモーターホームから同時に出てきたりするなど、話し合いが行なわれた形跡もある」
「しかし私は、たとえ話し合いがあったとしても、探りを入れるのが悪いことではないとしても、我々が(契約更新に)非常に近いと確信していたんだ」
「そう、最初に確認したのはプレスリリースだった。私は(アロンソに)質問をしていたんだ。そして『いや、いや、まだ何もサインしていない』と言われていた。だから、ちょっとびっくりしたんだ」
 移籍発表後、アロンソと話をしたかと問われたサフナウアーは、「彼はギリシャ諸島のどこかで船に乗っていると思うので、話していない」と答えた。
「今朝は、ここエンストンのスタッフに挨拶回りしていたし、あとはあなた方と話をしていた。そして昨日は、他のドライバー候補からたくさんの電話を受けたんだ」
 サフナウアーによると、アルピーヌとアロンソは1+1年契約でほぼ合意していたという。2023年までのシートを保証し、2024年以降はオプションで対応するという形だ。
 アロンソは自身の将来を考える上で、できるだけ長くF1に留まることが重要な要素だと考えていた。アストンマーチンとの契約は複数年であると発表されており、アルピーヌが提示した1年だけでは十分でないと考えていたことがうかがえる。
 サフナウアーはアロンソとの契約について「いくつか未解決の些細な点があり、それについては弁護士が折り返し連絡すると言っていた。私はそれを信じていた」と語った。
「そして彼が帰る前に、もうすぐサインをすることを確認したんだ。そして彼は『ああ、心配するな、他の誰とも契約していない』と言ったんだ」
「我々は1プラス1の契約を提示した。そして、フェルナンドと話し合ったんだ。『もし来年の今頃、君が同じレベルのパフォーマンスをしていれば、もちろん君と契約を続けるだろう』とね」
「しかし彼はパフォーマンスとは関係なく『もっと長く(F1に)いたい』という確実性を求めていたのだと思う。それが2+1年や3+1年、3年契約ではなく、1+1年契約の急所だったのだろう」
 なお、アルピーヌはアロンソの後任としてリザーブのオスカー・ピアストリを来季のドライバーに起用すると発表したが、本人がこれを否定。アルピーヌの来季ラインアップがどうなるのか、不透明な状況となっている。
 
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