ルーキーの周冠宇は「当初の予想よりも早く成長している」とアルファロメオF1。チームにとって“嬉しい驚き”と称賛
アルファロメオのテクニカルディレクターを務めるヤン・モンショーは、ルーキーの中国人ドライバーである周冠宇のことを、2022年シーズンの驚きのひとつとして評価していると述べている。
周はF1デビュー戦となった開幕戦バーレーンGPでポイントを獲得し、早い段階で飛躍を遂げたが、それ以降は信頼性の問題(メカニカルトラブルによるDNFが4回)に苦しめられ、イギリスGPでは大きなクラッシュに見舞われた。しかし上海出身で23歳の周は、カナダGPで8位とふたたび入賞を果たし、シーズン前半の13戦を通して、可能な時には落ち着きのある手堅いパフォーマンスを見せてきた。
モンショーによると、周がチームの当初の期待に応え、実際にはそれを上回るパフォーマンスを発揮していることは明らかで、彼はただスポンサー料を持ち込むだけのペイドライバーではなく、グリッド上での地位を獲得するのにふさわしいことを証明したという。
「私にとって周は今シーズンの驚きだった」と今週モンショーは『Formula1.com』に語った。
「彼は素晴らしいドライバーだ。多くのことを学んでいるし、深く集中している。オーバーテイクの能力に関しては、最初からレースにおいて印象的だった。予選では安定した進歩を見せている」
「ルーキーにしては非常に素晴らしい。彼はマシンを壊していない。2回アクシデントに巻き込まれたが、それは別として普段はうまくやっている」
周は現在、以前メルセデスのドライバーだったバルテリ・ボッタスのチームメイトだ。ボッタスは、2022年のグリッドで唯一のルーキーである周とバランスを取るためにチームが必要としているレベルの経験を持ち込んでいる。
ボッタスは、進歩を比較するためのベンチマークとなっている。ここまでボッタスは、アルファロメオが獲得したチャンピオンシップポイント51点のうち、46点を獲得して周をはるかに上回っているが、モンショーは周が比較の上でも順調にいっていると述べている。
「幸い我々には参考にできるドライバーがいるから、彼は何に取り組むべきか分かっている。しかし周は、我々が当初予想していたよりも早く成長している」
「だから彼は我々にとって非常にうれしい驚きだし、それはF1全体にとってもそうだと思う」
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