メルセデス、F1ベルギーGPで”宙を舞った”ハミルトンのマシンは「着地で45Gの衝撃を受けた」

 

 スパ・フランコルシェンで行なわれたF1第14戦ベルギーGP。決勝レースのオープニングラップでは、メルセデスのルイス・ハミルトンとアルピーヌのフェルナンド・アロンソが2番手争いを繰り広げる中、レ・コンブで接触。アロンソの左フロントタイヤに右リヤタイヤが当たったハミルトンのマシンは弾かれ、大きく飛び上がった。
 ひっくり返るなどのことはなくタイヤから着地したものの、ハミルトンのマシンは冷却水を失い、チームはすぐさまマシンを止めるよう指示した。
 インシデントの衝撃は大きく、メディカルセンターでの受診が義務づけられているFIAの警告灯が点灯(ハミルトンは受診しなかったことでスチュワードから警告処分を受けている)。搭載されていたパワーユニット(PU)は、イギリス・ブリックスワースにあるメルセデスのPU部門「ハイパフォーマンス・パワートレインズ(HPP)」に戻され、現在も検査が続けられている。
 ベルギーGPでハミルトンは3基目の内燃エンジン(ICE)を投入しており、仮に損傷により使用不可となった場合、今後のレースで規定数を超えたPUコンポーネント投入によるグリッド降格ペナルティを受けることとなる。
 また、ギヤボックスキャリアにも亀裂が発見されており、内部も検査対象になっているという。
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