ボッタス、ノーポイント続きの現状に「まずはレース完走が必要」信頼性改善も訴える
アルファロメオはF1カナダGP以来、ポイントを獲得できていない。この状況にバルテリ・ボッタスは、チームとして弱点となっている信頼性を改善しなければならないと語った。
今シーズン、新たに加入したボッタスと周冠宇のコンビはアルファロメオで良好な滑り出しを見せていた。特にボッタスはシーズン序盤はコンスタントに入賞を重ねていたが、ここ6戦はノーポイントとなってしまっている。
ボッタスはアルファロメオの苦戦の原因は「ちょっとした事」であり、信頼性がその鍵だと語っている。
最近のレースでの苦戦について、どう考えているかを聞かれたボッタスは次のように答えた。
「ちょっとした事が苦戦の全てなんだ」
「もちろん、先週起きたようなエンジンやパワーユニットサイドの問題が軽視されているわけじゃない」
「今年の序盤、問題はシャシーサイドのほうが大きかった。そこはプレシーズンテストでの走行が不足していたことも要因だったと思う」
「シャシーの問題は一応の解決を見ていると思うけど、パワーユニットについては、まだやるべきことがある」
「(直すべきなのは)信頼性なんだ。そして、問題は一つじゃない。直近3レースでも、DNFはシャシーで1回、パワーユニットで1回、そしてクラッシュとなっている。だから、僕らはレースを完走することがまずは必要だ。他に何を言うべきかは分からない」
なおボッタスは中団で争うライバルのマクラーレンとアルピーヌが絶え間なく続ける開発によって、アルファロメオは後れをとってしまっているとも考えている。さらに、チームが直面しているパーツ生産の遅れという問題も存在する。
「ライバル達、特にマクラーレンやアルピーヌのようなチームは、僕らよりも開発を推し進めている」
「今週末はモンツァ用ウイングくらいで済んでいるけど、彼らはよりコンスタントにアップデートを持ち込んでいるんだ」
「一方で僕らはオースティンか日本でやっと何かしら(アップデートを)持ち込めるだろうというところだ。でも、それは仕方がないことでもあると思う」
「それと、今シーズン序盤は多くのチームが最低重量を超えていて、僕らは数少ない超えていないチームだったとはずだ」
「でも今、彼らは軽量化を進めていて、それも影響してきていると思う」
「僕らの弱点のひとつが、”生産スピード”だというのも分かっているし、今後のチームにとっても優先順位の高い問題だ。だから、問題には気がついているんだ」
なおボッタスはイタリアGPでパワーユニット一式を交換。最後尾へのグリッド降格が決定しているため、ポイント獲得に向けては再び厳しい展開となる可能性が高いと思われる。
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