アルピーヌ、トヨタとの大差負けに落胆も……ラピエール「可能性がある限りはすべてを出し切る」

 

 2019年以来の開催となったWEC富士は、トヨタがワンツーフィニッシュ。ニコラ・ラピエール、アンドレ・ネグラオ、マシュー・バクシビエールがシェアするアルピーヌ36号車は、2周遅れの3位に終わった。
 アルピーヌはこの週末、前戦モンツァよりも約40馬力も最大出力を抑えるという性能調整(BoP)を受けており、初日のフリー走行が終わった時点で、ネグラオはトヨタに対抗することはできないとコメント。3位が望みうる最高の結果だと語っていた。
 実際に、ネグラオのコメント通りの結果となったわけだが、ラピエールはセーフティカーやフルコースイエローが出なかったレースでトヨタ勢に全く対抗できなかったことに、苛立ちを隠せない様子だ。
「結果は予想通りだったが、予想以上の差だった」と語った。
「6時間のレースで2周というのは、かなり多い。それに戦略の面でもあまりできることはなかった。何も起きなかったし、使える燃料もトヨタより少なかったので、ピットストップウインドウは広くなかったんだ」

 

 今回の結果、アルピーヌはトヨタ8号車と同ポイントで最終戦バーレーン8時間に臨むことになる。
 ラピエールは、最終戦でもトヨタが優勝候補だとしながらも、富士での悔しさをバネに最後までプッシュすることを誓った。
「バーレーンは長いストレートが多いので、トヨタには合っているコースだと思うけれど、まだ可能性はある」
「チャンスがある限りは、すべてを出し切るつもりだ」
「トヨタは今季ずっとそうであったように、優勝候補であることは分かっている。でも僕たちにもチャンスはある。ポイント数も同じなので、戦ってみるよ」
 
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