「バイクに乗っても楽しめていない……」クアルタラロ、ランキング首位も弱気発言

 

 MotoGP2022年シーズンのチャンピオン争いはファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)が連覇に向けて首位を走っている。しかしクアルタラロは「長い間レースを楽しめていない」と苦しい胸の内を明かしている。
 クアルタラロはヤマハのマシンに対して長くパワー不足などの不満を訴えており、オーバーテイクが難しいとこぼしてきた。
 過去6レースでは表彰台獲得回数は1回。フランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)が連勝を挙げてきたことで、チャンピオン争いのマージンは日に日に少なくなっていた。
 先日行なわれた日本GPでは、終盤にバニャイヤが転倒したことでポイント差は18点まで広がったが、8位フィニッシュという結果自体は本人としては褒められたものではないはずだ。
 クアルタラロは日本GPでは誰もオーバーテイクすることができず、フラストレーションを感じていたと明かしており、更に今のマシンではライディングを楽しめていないとも語っている。
「今は先のことを考えないといけない。日本に戻ってくるのは来年の話だし、その頃には良いバイクを手にしているかもしれないからね」
 クアルタラロはそう語る。
「長いこと、バイクを楽しく走らせることができていないんだ」
「フロントロウからスタートできなければ、(優勝のチャンスには)バイバイ、という感じなんだ」
 クアルタラロのこうしたコメントは今夏に続くもので、当時は予選でヤマハのマシンのライディングを楽しめていないと語っていた。
 実際、クアルタラロは今シーズンの予選でポールポジション獲得は1回にとどまっており、フロントロウ獲得も4回のみと、以前に比べて予選で強さを示せなくなっている。
 ヤマハもマシン開発への不満への対処を進めており、2023年に向けにより強力なエンジンを持ち込もうとしている。ヤマハはF1でエンジン開発に携わってきたルカ・マルモリーニの協力も受けたことが明らかになっているが、先日行なわれたミサノテストでは、クアルタラロがプロトタイプをテストし、好感を得ていた。
 2022年シーズンは残すところあと4戦。クアルタラロがタイトルを防衛できるのか、注目が集まっている。
 
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