フェルスタッペンのマジックポイントは”34”に。鈴鹿で優勝+FL獲得でタイトル決定

 

 F1シンガポールGPで2022年のF1ドライバーズタイトル決定の可能性があったマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は7位だった。これによりチャンピオン決定は、次戦日本GP以降に持ち越されることになった。
 ではフェルスタッペンが次戦日本GPでチャンピオンを決めるための要件はどんなものなのか? 計算してみよう。
 フェルスタッペンはシンガポールGPの決勝レースの結果、今季の獲得ポイントを341ポイントまで伸ばした。この時点で残りは5戦であり、残りのレースで獲得できるポイント数は最大138。つまり現時点で138ポイント以上の差がついているジョージ・ラッセル(メルセデス/ランキング4番手)以下には、今季のタイトル獲得の可能性が完全になくなった。逆転タイトルの可能性を残しているのはシャルル・ルクレール(フェラーリ)とセルジオ・ペレス(レッドブル)のふたりだけであるが、このふたりとしてもすでに大差をつけられており、次戦日本GPではその可能性が完全に潰える可能性がある。
 現時点でのフェルスタッペンのチャンピオン獲得マジックポイントは34。つまり、フェルスタッペンがあと34ポイント獲得するか、ルクレールが最大獲得ポイントから34ポイント取りこぼすか、もしくはその合計が34ポイントとなった場合に、フェルスタッペンのチャンピオン獲得が決まるということになる。
 具体的に見てみよう。
 まずフェルスタッペンは、日本GPで優勝し、ファステストラップ(FL)を獲得すればここで無条件でタイトル決定。優勝のみの場合には、ルクレールが3位以下となると今季のタイトルを確定することができる。つまりレッドブルが優勝、ルクレール以外のドライバーが2位だと、その時点でチャンピオン決定となるわけだ。
 一方、フェルスタッペンがタイトル獲得を決定できる最低条件は6位。しかしこの時は、ルクレールが無得点、ペレスが獲得ポイント2以下の時のみ、タイトルを決めることができる。
 またフェルスタッペンが7位以下だった場合には、たとえファステストラップを記録したとしても、日本GPでのチャンピオン決定とはならない。
 この他のタイトル決定要件は、以下の通りとなっている。

フェルスタッペン
ルクレール
ペレス

優勝+FL

優勝
3位以下

2位+FL
5位以下
4位以下

2位
5位+FL以下
4位+FL以下

3位+FL
6位以下
5位以下

3位
7位以下
6位以下

4位+FL
8位以下
7位以下

4位
8位+FL以下
7位+FL以下

5位+FL
9位以下
8位以下

5位
9位+FL以下
8位+FL以下

6位+FL
10位以下
9位以下

6位
無得点
9位+FL以下

7位+FL
決定ならず
 

 
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