F1第22戦アブダビGPのフリー走行1回目が行なわれ、ルイス・ハミルトン（メルセデス）がトップタイムだった。
　2022年シーズンもついに最終戦。舞台はアブダビのヤス島にあるヤス・マリーナ・サーキットだ。
　予選・決勝レースは夜間に行なわれるものの、グランプリ開幕を告げるFP1は、現地時間14時から。気温34度、路面温度48度というコンディションの中、60分のセッションが開始された。
　今回のFP1には顔ぶれの異なる8名のドライバーが出走。レッドブルからはリアム・ローソン、フェラーリからはロバート・シュバルツマン、アストンマーチンからはフェリペ・ドルゴビッチ、アルピーヌからはジャック・ドゥーハン、アルファロメオからはロバート・クビサ、ハースからはピエトロ・フィッティパルディ、ウイリアムズからはローガン・サージェントが走った。
　マクラーレンからはスーパーフォーミュラへの参戦経験もあるインディカードライバーのパトリシオ・オワードが出走したが、開始早々にマシントラブルかコース上でスローダウン。ピットインを強いられた。
　各ドライバーは、セッション1本目タイヤはソフトからハードまで選択が分かれた。予選や決勝レースとは路面コンディションが大きく異なることから、まずはマシンのチェックといったところだろう。
　そうした中でセッション序盤からソフトタイヤを履き、トップに立ったのはセルジオ・ペレス（レッドブル）。シャルル・ルクレール（フェラーリ）が2番手で続いた。ローソンはハードタイヤながらも3番手に並んだが、ピットインの際にはボックスの位置を間違えかけるという新人らしい出来事もあった。
　セッションが折り返しを過ぎた頃には、各車がソフトタイヤを続々と投入。路面コンディションの改善もあり、自身のタイムを更新していった。なお、序盤にピットインしたオワードも、セッション中盤から走行を再開できた。
　一方で、サージェントはセッション折り返しを前にターン1で360度スピン。マシンに目立ったダメージはなかったが、2セット目として投入したソフトタイヤに大きなフラットスポットができてしまっていたため、1セット目のハードタイヤを履き直すこととなった。
　多くのマシンから遅れてのソフトタイヤ投入となったハミルトンは、残り15分というところで1分26秒633をマークしトップへ。そのチームメイトで、前戦サンパウロGPではF1初優勝を遂げたジョージ・ラッセルが2番手で続いた。
　トップ2の順位に変化はなく、そのままセッションは終了。FP1ではあるものの、メルセデスが1−2と週末に向けて好スタートを切った。
　3番手にはルクレール。4番手にペレス、ローソンがそこから0.234秒遅れの5番手で続いた。
　6番手には、今回がF1ラストレースとなるセバスチャン・ベッテル（アストンマーチン）。7番手にはこちらもルーキーで、今年はフェラーリの開発ドライバーを務めるシュバルツマン。8番手にはダニエル・リカルド（マクラーレン）が並び、バルテリ・ボッタス（アルファロメオ）が9番手、アレクサンダー・アルボン（ウイリアムズ）が10番手で続いた。
　来季はアルピーヌへの移籍が決まっているピエール・ガスリー（アルファタウリ）が11番手。チームメイトの角田裕毅は13番手だった。
　ローソンとシュバルツマン以外のルーキードライバーの順位は、サージェントが15番手、フィッティパルディが17番手。以下オワード、ドゥーハン、ドルゴビッチが続いた。
　現地時間17時から行なわれるフリー走行2回目は、予選や決勝レースと同様の時間帯。マシンセッティングにおいて重要なセッションとなる。
 
関連ニュース:

フェルナンド・アロンソ、最終戦で戦友ベッテルの“送別ヘルメット”を着用「僕のキャリアは彼とリンクしている」
レッドブル、サンパウロでの“チームオーダー問題”に関して「いくつかミスがあった」と声明を発表。関係者への中傷には遺憾の意
ニコ・ヒュルケンベルグ、F1カムバックが決定！　シューマッハーの後任としてハースと契約
メルセデス、アブダビで記録継続かかるハミルトンの優先はナシ「彼もそれは望んでいない」
マクラーレン、F1最終戦アブダビGPは特別マシンカラーリングで挑む。レバノン出身アーティストとコラボ

順位
ドライバー
周回数
タイム
差
前車との差
平均速度

1
…読み続ける