ペレス、選手権2位を1.3秒差で逃す「全力を尽くしたが第2スティントに悔い」周回遅れのガスリーには不満も/F1第22戦
2022年F1アブダビGP決勝で、レッドブルのセルジオ・ペレスは3位を獲得した。ペレスはシャルル・ルクレール(フェラーリ)とドライバーズランキング2位を争っており、アブダビGP前の時点で両者は同ポイントだった。アブダビ決勝結果がペレス3位、ルクレール2位だったため、ペレスは選手権3位という結果になった。
ペレスはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の後ろ、ルクレールのひとつ前の2番グリッドからスタートし、ファーストスティントはその位置を守って走った。背後のルクレールとの差が1.5秒程度となった15周目、ペレスは上位勢では最初にタイヤ交換を行った。
ルクレールは21周目にピットストップし、ペレスの後ろ、3番手に戻った。2番手を走行したペレスは、一時、前を走るフェルスタッペンとのギャップが2秒前後になり、チームに対して、フェルスタッペンに引っ掛かっていると報告している。
ペレスは33周目に2回目のタイヤ交換を行い、6番手でコースに復帰。2回ストップのペレスに対し、ルクレールはステイアウトし、1回ストップで2番手をキープする作戦を選んだ。58周のレースの46周目にペレスは3番手に浮上。ルクレールを追うものの、思うように差が縮まらずに、結局1.322秒差で届かず、3位にとどまった。
■セルジオ・ペレス(オラクル・レッドブル・レーシング)
決勝=3位
2番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ハード
2022年F1ドライバーズ選手権3位(305ポイント)
今日は全力を出し切ることができてよかった。最終的に届かなかったけれど、このスポーツはそういうものであり、勝つこともあれば負けることもある。もちろん、1秒差で選手権2位の座を逃したことは辛い。もっとうまくやれた部分があった。それでも結局のところこのスポーツで一番大事なのは、決して諦めないことだ。今シーズンの僕は、コース上でもそれ以外でも、決して諦めずに取り組んできた。だから満足して家に帰ることができるよ。
今シーズン一番重要なことは、皆が常に全力を尽くし、最終戦でもそういう風に戦ったことだ。チームは最高の一年を過ごした。良い形でシーズンを締めくくることができてよかったよ。いったん体勢を整えて、2023年にもまた素晴らしい一年を目指そう。
(レース後の会見で語り)今日はフェラーリとシャルルが素晴らしいレースをした。タイヤマネジメントをとてもうまくやったんだ。さらに、ファーストスティントでは彼らの方が強かった。僕の方は終盤、タイヤがだめになってしまった。それで戦略上、少し難しくなってしまった。セカンドスティントでマックスの後ろを走っていて、マックスは1回ストップ、僕は2回ストップだったが、僕はこのセカンドスティントを最大限に生かせなかった。必要なだけプッシュすることができなかった。
(「フェルスタッペンに引っかかっていた時に、1回ストップに切り替えることを考えたか」と聞かれ)それについては何度か議論した。でも僕たちはデグラデーションが高いと考えていたんだ。実際はそこまででもなかったんだが、デグが高いと考えていたために、セカンドスティントで必要なだけプッシュしなかった。本当ならあそこで2秒削れたと思う。
最初から2回ストップでいく計画だった。さらに、ファーストスティントを見て、デグが終盤に高くなると考えた。それであまりプッシュしなかった。
(バックマーカーのピエール・ガスリーに引っかかったことについて聞かれ)あそこで少しロスをした。1秒かそれ以上だと思う。明らかにブルーフラッグの状況だったが、彼はバトル中で、ポジションを手放すのが難しかった。彼が(アレクサンダー・アルボンに)仕掛けようとしている時に僕が追いついたんだと思う。僕としては、彼が譲ってくれると思った。幸いぎりぎりでブレーキングしたけれど、そうでなければ接触していただろう。通常ならピエールにペナルティが出たのは間違いない。でもこれは最終戦だからね。
今は何も議論せずに、家に帰りたい。時にはこういうこともあるのだし、これ以上言いたいことは特にない。
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