F1サウジアラビアGPのコースを再び改修。安全性と視界のさらなる改善を目指し、ウォールの位置や縁石を変更

 

 F1サウジアラビアGPの主催者らは2023年のレースのために、会場のジェッダ・コーニッシュ・サーキット(JCC)に何カ所か小規模な変更を施した。

 ジェッダでは、2022年のグランプリの前にもわずかに改修作業が行われている。2021年12月のF1初開催の後に、6.175kmのコース施設周辺の数カ所のエリアで視界が改善され、最終コーナーのコース幅の変更が行われたのだ。

 しかし来年3月19日に3回目のF1レースを開催するこの高速コースには、ドライバーの視界と安全性をさらに向上させるための改良が加えられた。『ランブルストリップス』がターン3、14、19、20、21に追加されたほか、鉄製の縁石の代わりに傾斜のついた縁石がターン4、8、10、11、17、23に設置された。

 ドライバーの視界向上については、ターン14と20の左右のフェンスウォールを後退させ、ランブルストリップスが設置された。ウォールはまた、ターン8と10でも後ろに下げられ、視界が改善された。

ジェッダ・コーニッシュ・サーキットのターン20
ジェッダ・コーニッシュ・サーキットのターン20

 そして最後に、高速のターン22と23の複合コーナーでは、ターン23のフェンスの調整によって『S字』の形が絞り込まれ、傾斜のついた縁石が追加された。この結果、複合コーナーの通過スピードは時速50km程度減速することになる。

 サウジ・モータースポーツ・カンパニーの最高責任者であるマーティン・ウィテカーは、次のように語った。

「ここジェッダでのこれまでの2レースでは、すでにJCCが世界でも最速で最もエキサイティングな市街地コースであることが認められた。今回の新たな開発によって、来年3月にF1が我々の都市に戻ってきた時にファンが見たいと期待する壮大なショーが、さらに増えることになるだろう」

「サーキットにとって、レースをしている人たちの意見を聞いてそこから学び、彼らのフィードバックをもとに常に成長し改善していくことが不可欠だ」

「これらの変更が、より速くエキサイティングで、そして重要なことだが安全なレースへとつながると我々は確信している。2023年に世界でも最高のドライバーたちのバトルが、またここの照明の下で行われるのを見るのが待ちきれない思いだ」

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