「彼の仕事のおかげで、F1の将来に向けた強力な基盤ができた」F1チーム代表らが引退するロス・ブラウンに感謝
ピットレーンのあちこちにいるF1の重鎮たちが、現代のF1の象徴とも言うべきロス・ブラウンに賛辞を送っている。ブラウンは46年を過ごしたF1を去る準備をしているのだ。
ブラウンは、F1のモータースポーツ担当マネージングディレクターの職を退く。「この数年間に自分がやってきたことのすべてを愛してきた」とブラウンは語り、「今が引退するのに適切な時期だ」としている。
ブラウンはリバティ・メディアによるF1買収直後の2017年に現職に就任し、2022年のテクニカルレギュレーションの策定や、予算制限といった重要な取り組みの導入にあたって、大きな役割を担ってきた。それ以前はフェラーリでのミハエル・シューマッハーの成功に大きく貢献したほか、その名を冠したブラウンGPを率いて2009年にジェンソン・バトンとともに歴史的なタイトル獲得を果たした。
チームマネジメントに戻るのではないかという憶測もあったが、68歳のブラウンは一歩退いて休む時が来たと述べており、ピットレーンの仲間からは多くの賛辞が寄せられた。
「ロスが我々チームとF1のために行ってくれたすべてのことに感謝するのみだ。F1におけるこの数年だけでなく、彼のキャリア全体においてだ」とマクラーレンF1チームの代表を務めるアンドレアス・ザイドルは語った。
「ロスのような経験豊富な人物が、F1、FIA、チームを導いていたことは、レギュレーションの面でもコンコルド協定の面でも、この数年F1が整えてきたものにとって明らかに重要なことだった」
「最終的に彼のすべての仕事のおかげで、F1の素晴らしい将来に向けた強力な基盤ができたと思う。私は彼の人生の次の章における幸運をただただ願っている」
ハースF1チームの代表であるギュンター・シュタイナーは、2022年のレギュレーションに関するブラウンの仕事について、次のように述べた。
「これについて我々は、ロスへ最大の称賛を送るだろう。これは基本的に彼が生み出したものだ。彼は次の行動に移る前にこのレギュレーションを通過させ、我々のために導入した」
「こうしたことをF1のために実現する必要がある時には、彼の姿があった。今のF1の成功は部分的には彼のおかげでもある。これはチームの努力によるものだが、彼はチームの多くの部分を占めていた」
アルピーヌのチーム代表オットマー・サフナウアーも、「我々はロスから大きな恩恵を受けた」と同意した。
「彼に心から感謝している。これらのレギュレーションに彼は深く関わっていた。我々が望んでいたエンターテインメント性を達成することができたと思う」
「彼が次に何をするにしても、その成功を祈っている。釣りだろうが、彼が楽しむことが何であろうがね。我々はみな、引退のその日に向けて懸命に仕事をしている。彼がF1で素晴らしいキャリアを築いたことを祝福するべきだ」
「また、チームオーナーとしてタイトルを獲得し、フェラーリとともに勝利した彼が、そうしたすべての経験を活かし、将来に向けてF1全体を形作るために尽力してくれたことにも感謝したい」
ブラウンは今後のシーズンを「自宅のソファで観戦し、ファンとして応援したり悪態をついたり」できるようになることを楽しみにしていると語っている。
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