リカルド、アルピーヌとの契約騒動にあったピアストリに同情していたと明かす「F1昇格は人生で最高の瞬間であるべき」
ダニエル・リカルドは、同胞でマクラーレンの後任ドライバーとなるオスカー・ピアストリが、2022年の夏にアルピーヌとの契約騒動の渦中にいたことに同情していたと述べている。
フェルナンド・アロンソのアストンマーティン移籍が突然発表されたため、アルピーヌは2023年にピアストリを昇格させてエステバン・オコンのチームメイトとすることにした。しかしながら高評価を受けている21歳のピアストリは、アルピーヌの知らないうちにマクラーレンと2023年シーズンの契約をすでに交わしていたのだ。
この複雑な状況は最終的にFIA契約承認委員会によって、マクラーレンとピアストリを支持する形で解決され、リカルドは不利な立場に立たされた。しかしリカルドは自身のキャリアの問題を抱えていたにもかかわらず、ピアストリの苦境を気の毒に思っていたことを認めている。
「彼には本当に同情していた」とリカルドは『In the Fast Lane』ポッドキャストで語った。
「誤解しないでほしいけど、もちろん僕のキャリアはある意味失敗に終わろうとしていたから、自分自身のことと、一体どうすればいいのかということで頭が一杯だった」
「でも同時に、彼に向けられたコメントやいろいろなことを意識していた。いくつかの理由があったので、僕は彼に同情したのだと思う。ひとつは、F1に昇格するのは人生で最高の瞬間であるべきだということだ。夢が叶ったというのに、楽しんだり祝ったりできないというのは、ちょっと残念なことだ。そしてその結果がどのようになったかということもね」
「彼はそのような状況にいたけれど、その状況は彼が作り出したわけではないだろう。いろいろなことが起きて、そうして彼が選ばれたというだけのことだ」
状況が明らかになると、裏で糸を引いていたのはピアストリのマネージャーで元レッドブルF1のマーク・ウエーバーであることがわかったが、彼もリカルドの恨みを買う可能性のある人物だった。しかしリカルドはウエーバーに悪い感情は抱いていないという。
「もちろんマークにも、彼のドライバーにシートを見つけるというやるべき仕事がある。『同じオーストラリア人にそんなことをするなんて』というような反応も見たけれど、僕はそのような捉え方をしていなかったのは確かだし、外部から見られていたようには受け止めていなかった」
「誰もがベストを尽くそうとしていたんだ。彼(ピアストリ)のことをドライバーやキャラクター、個人として本当に知っている人はまだいない。みんながそれぞれに思い込んでいるだけなのに、彼が非難されるのは少し手厳しいことだ」
「だから僕は彼に同情した。これは彼のキャリアのなかでも最も誇らしい瞬間のひとつであるべきなんだ。話すことをためらうようなことであるべきではないんだよ」
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