F1マイアミGP、2023年の開催に向け路面の再舗装を実施。シケインなどのコースレイアウト変更は行わず
F1マイアミGPの主催者は、レースの向上のためにコースの再舗装を行うことを決定した。また、2023年のレースに向けていくつか施設面の変更も行われる予定だ。
マイアミGPは2022年5月にF1カレンダーに初めて登場した。初開催にして人気を博したが、チーム、ドライバー、そしてイベント主催者の全員が、コース上でのショーを改善するためにいくつかの変更が必要だという点で同意した。
ドライバーたちが共通して論点にしたのは路面だった。ラインを外れると路面のグリップが高くなり、オーバーテイクのチャンスに影響が出ていた。このことはマイアミGPのマネージングパートナーを務めるトム・ガーフィンケルも認めている。
「昨年のレーストラックのままにしておくこともできた」とガーフィンケルは語った。
「我々が設定した目標は、多くのオーバーテイクとサイド・バイ・サイドの競り合いが行われる、最高のレースを行うことだ。オーバーテイクの正確な回数は覚えていないが、昨年のコースでは、オーバーテイクのチャンスがあるべきラインが1本しかない部分があり、その点に不満があった」
「よりよいレースが行えるようにするべく、投資と支出を進めて、再舗装を行う。チームやドライバーによると、十分いいレースができたということだったが、我々は可能な限りいいものにしたいので、再舗装を行うことになった」
2022年の初開催のグランプリの後で多くのドライバーが指摘したひとつの点は、ターン14から15のシケインだ。そこへのアプローチは上り坂で、出口に向かって下っていく間には起伏があった。当初このシケインは全面的に改修されるものと見られていたが、結局、2023年のレースに向けてコースのレイアウト変更は行われない。
「シケインのエリアは安全性を考慮してあのように整備された」とガーフィンケルは述べた。
「我々はチーム代表、ドライバー、F1、FIAのすべての人々と話をしたが、シケインについては異なる意見があった」
「一部のドライバーたちはシケインを気に入っていなかったし、他のドライバーたちは問題ないと考えていた。グリッド全体においてどこでも同じような意見だった。気に入った人もいれば、そうでない人もいたし、気にしていない人もいた」
「我々はF1、FIA、ティルケと検討し、今すぐには変更を行わないことを決めた」
「もう少し平らにすることも考えたし、物事を確定するにあたって今も検討は行っているものの、現時点ではそのままにするつもりだ。それは関係者全員から寄せられた意見をもとにしている。意見は様々だった。気に入らないという人もいれば、問題ないと考える人もいた」
「ランオフエリアが少ないので、ホスピタリティエリアの一部はレーストラックに近づけたが、レイアウト自体は基本的には同じだ。すべて再舗装は行われるが」
インフラの面では、F1パドックがハードロックスタジアム内部に移動するが、常設のパドッククラブはコースにある既存のピットビルの上に建設される予定だ。
「スタジアム内部のテニスコートを撤去し、チームのホスピタリティを移動させて、パドックにチームホスピタリティビレッジを作る。ここは実際はフットボールフィールドだが、ガレージまで拡張することになる」
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