F1プレシーズンテスト3日目後半|ペレスが圧巻アタックで首位。角田裕毅、フェラーリに次ぐ6番手タイム

 

 バーレーンで実施されたF1プレシーズンテスト最終日は、レッドブルのセルジオ・ペレスがC4タイヤで記録したタイムが最速となった。
 後半セッションの序盤は、多くのチームがC3タイヤを中心に使用してロングランを実施。しかし、日が沈んでからは各車が積極的に柔らかいタイヤを投入し、パフォーマンスランを行なった。
 中でもハミルトンはセッション残り1時間30分を切ってから、最もソフトなC5タイヤを投入。このタイヤは開幕戦バーレーンGPでは使われないものの、ハミルトンは現時点でのマシンポテンシャルを確認すべくアタックに向かった。C3タイヤではコースオフするシーンも度々見られたものの、C5タイヤのアタックはうまくまとめ、1分30秒781をマークした。
 これでハミルトンはシャルル・ルクレール(フェラーリ)がこの日の前半にC4タイヤで記録したタイムを上回りタイムシートのトップに立ったが、これに黙っていなかったのがレッドブルのセルジオ・ペレスだ。
 C4タイヤを使った最初のアタックでは、トラフィックの影響もあってあまり良いタイムが出なかったペレスだが、2セット目のC4タイヤでは圧巻のアタックを披露。これでタイムシートのトップに躍り出ると、3セット目のタイヤでさらにタイムアップ。このテストでの最速タイム1分30秒305をマークした。
 これは、昨年のバーレーンGP予選ポールタイム(ルクレール/1分30秒558)を上回っている。あくまでテストであり、タイヤなど条件面も異なるものの、レッドブルのマシンの仕上がりはかなり良いと予想できる。
 ハミルトンはC5タイヤでトップ奪還を狙ったものの、最終的には0.359秒差。1スペックやわらかいタイヤを使ったにも関わらず、ペレスの後塵を拝する結果となった。
 3番手は、終盤にC5タイヤでアタックしたアルファロメオのバルテリ・ボッタス。C4タイヤからC5タイヤに履き替え、0.5秒ほどタイムアップしている。
 フェラーリ勢はルクレールが4番手、カルロス・サインツJr.が5番手。サインツJr.の方がコンディション的に有利なタイミングでのアタックとなったはずだが爪を隠したのか、タイムが伸び悩んだ。ただ、セッション中盤からはバーレーンGPで使うタイヤでロングランに集中、開幕戦に向けた準備を続けた。
 アルファタウリの角田裕毅は、C4タイヤでフェラーリ勢に次ぐ6番手につけた。C3タイヤでのアタックも悪くなく、3番手となったボッタスがC5タイヤでタイムアップするまでは5番手を維持。3日間のテストではロングランにかなりの時間を割いていたが、パフォーマンスランも悪くないということを証明した。
 ただ、ハースのケビン・マグヌッセンやアストンマーチンのフェルナンド・アロンソとのタイム差も大きいわけではなく、今季も中団争いは接戦となりそうだ。
 マクラーレンのランド・ノリスやアルピーヌのエステバン・オコンはC3よりもやわらかいタイヤでアタックせず。ノリスはマシントラブルがあったのかガレージで過ごす時間が多く、オコンはロングランに集中していたようだ。
 
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1
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