フェラーリF1がチームを再編。2022年まで戦略責任者を務めたルエダが現場を離れファクトリーへ異動に
2022年シーズンにフェラーリで采配を振るったチーフストラテジストのイニャキ・ルエダは、チーム再編に伴い、マラネロにあるリモートレースコントロールユニットへ異動することになった。
昨シーズンのフェラーリは、レース戦略が大きな弱点であることが露呈した。モナコGPを含む何度かの誤った判断によって、シャルル・ルクレールとカルロス・サインツは優勝とは言わないまでも、大量のポイントを逃すことになった。フェラーリエンジンの信頼性の問題も相まって、戦略上のミスは、2022年シーズン序盤のフェラーリとルクレールの力強い勢いを台無しにした。
チームの不振とミスは最終的にチーム代表マッティア・ビノットのシーズン末の辞任につながり、後任にはアルファロメオのチーム代表だったフレデリック・バスールが就任することになった。
1月中旬にマラネロに着任したバスールは、早速フェラーリの戦略プロセスを徹底的に分析した。今年初めにチームの戦略部門の変更の可能性について質問されたバスールは、「戦略や空気力学やその他のトピックについて話す時、ピラミッドの頂上だけを見ることは避けなければならない」と語った。
「多くの場合、戦略というものはピットウォールにいる個人ではなく、組織の問題にはるかに関わっている」
「私は昨年に起きたすべてのミスと出来事を正確に理解しようと努めている。そしてそれが判断の問題か、組織の問題か、コミュニケーションの問題か、把握しようとしている」
バスールの調査の結果、ルエダはファクトリーでの戦略支援に異動し、ラビン・ジャインがピットウォールでルエダの後を引き継ぐことになった。ジャインはオックスフォード大学で物理学の優等学位を取得し、数学及び理論物理学の修士号も取得している。
バスールはまた、フェラーリのスポーティングディレクターを務めるローレン・メキースと、バスール自身の任務を明確化した。メキースはチームの運営面すべてを統括し、バスールはドライバー、スポンサー、およびメディアへの対応を担当することになる。
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