デビュー戦でのレースペースやオペレーション面に満足のサージェント。一方で終盤には脱水症状に/F1第1戦
ウイリアムズのローガン・サージェントは、F1デビュー戦となった2023年F1第1戦バーレーンGPにおいて、レース終盤には脱水症状が出ていたと明かした。
非常にポジティブだった初グランプリを振り返る機会を持つ前に、サージェントは、ひどい脱水症状から回復しなければならなかった。レース後にマシンから降りるのも大変で、メディア対応をしてからチームのホスピタリティに戻ってレース後の技術報告会に出るための体力を取り戻すのに、40分以上の時間が必要だった。
笑顔のサージェントは次のように説明した。
「僕の首はレース全体でよく耐えた。ターン4の後の高速複合コーナーでもね。でも暑さにやられてしまって、レースの終わりには完全な脱水症状を起こしてしまった。走行中はアドレナリンが出ているから大丈夫だけど、レースが終わった途端にストレスが体からなくなるから、脱水症状を感じるようになったんだ! 今はもう大丈夫だ。この初グランプリにはとても満足しているよ」
より経験のあるチームメイトのアレクサンダー・アルボンと同様に、サージェントもレースウイークの最初からFW44のペースに驚いており、自身のレースが非常にうまくいったことを喜んだ。
「初レースについては本当にうれしい。レーススタートからピットストップ、バーチャルセーフティカーへの対応など、オペレーション面ですべてがスムーズだったと感じているし、今日自分とアレックス(アルボンの愛称)が出したペースにはとても満足している。チームはレースウイーク全体で素晴らしい仕事をして、ペースを引き出してくれた」
「テストと比べたら、今日この順位につけることはおそらく予想していなかっただろう。これはチームの仕事の大きな証しだし、彼ら全員を心から誇りに思っている」
サージェントは初めてのF1スタートに臆することなく、周冠宇(アルファロメオ)、角田裕毅(アルファタウリ)、ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)をファーストラップで抜き去ったが、初グランプリでのこれほどの好スタートに有頂天になっている様子はなかった。
「ただギャップに集中して、それを埋めようとしていた。高望みをせずに、自分のやり方で探っていった。本当に楽しかったしすべての瞬間が気に入った。コース上でのバトルはすごく楽しかったよ」
サージェントはオスカー・ピアストリ(マクラーレン)やニック・デ・フリース(アルファタウリ)のようなふたりのルーキーと違って出身国で騒がれることもなく、周囲にプレッシャーのない環境を享受したが、レーススタート前のコクピット内部で「ああ神様」と思う瞬間があったことを認めた。
「フォーメーションラップの前は少しストレスを感じていつもより感情的になっていたと思う。でもレースが始まって、リズムに乗ってしまえば、すべてが自然な状態に感じられた」
「正直なところ、今年に入ってこれほどタイヤが劣化することをチームは予想していなかったと思う。デグラデーションについて言えばまるでF2のようだった。だから僕にとってはある意味慣れ親しんだ状況で、第1スティントではうまくタイヤマネジメントができて、タイヤをプッシュしすぎないようにずっとアレックスを追いかけることができたんだ」
「全体的にとても素晴らしいシーズンスタートだ。チームのためにアレックスがポイントを獲得したし、僕にとっては確かなグランプリデビューになったと思う」
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