「レッドブル3台が表彰台を獲得」とマルコがアストンマーティンF1に当てこすり。類似性への抗議の意向は否定
レッドブルのモータースポーツコンサルタント、ヘルムート・マルコは、2023年F1開幕戦バーレーンGPで速さを見せたアストンマーティンに対して皮肉を言った後、自身の発言について真意を説明した。
アストンマーティンに乗るフェルナンド・アロンソは、バーレーンでレッドブル2台に続く3位でフィニッシュした。アストンマーティンの2023年型マシンAMR23のデザインフィロソフィーはレッドブルのそれと非常に似通っており、それは偶然ではなく、レッドブルの空力責任者がアストンマーティンに移籍したことが関係していると、マルコはほのめかした。
レッドブルでヘッド・オブ・エアロダイナミクスを務めたダン・ファローズは、2021年6月にチームを離脱し、2022年4月にアストンマーティンに加入した。現在ファローズは同チームでテクニカルディレクターの役割を担っている。
バーレーンGP表彰台にマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスのレッドブル勢と共にアロンソが上ったことについて、マルコは「表彰台にレッドブル勢が3人上った」と発言した。
「彼(ファローズ)が移籍しただけでなく、他にも多数の従業員が移った。彼らは記憶力がいいのだ」とマルコは『Sky Sport』に対して語った。
「表彰台にレッドブル勢が3人上った。3位のマシンだけは違うエンジンを乗せているがね」
バーレーンGP後のトップ3記者会見では、ペレスが「レッドブル3台が表彰台を獲得できてうれしいよ」と述べ、「フェルナンドとレッドブルドライバーふたりですよね」と言われたのに対して「皆レッドブルのドライバーだよ」と答えた。
マルコの発言は、ファローズがレッドブルの知的財産に関する知識をアストンマーティンのマシン設計に役立てたと非難しているように受け取られるものだった。しかし後にマルコは、「単なる冗談」だったと述べて、自身のコメントが大きな問題に拡大するのを防いだ。
『Motorsport-Total』のインタビューのなかで、レッドブルはアストンマーティンのマシンに対して抗議を行うのかと聞かれたマルコは、「いや、あれは決して非難する発言ではない」と答えた。
「ただの冗談だ。全チームのマシンを見れば、レッドブルに最も似ているのは、アストンマーティンだというだけの話だ」
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